3期ぶりにリバウンド
踏みとどまった直近2期
東洋電機(6655・名2)は回復。3期ぶりにリバウンド入り。本物かどうか注目される。世界的な景気減速、政策支援打ち切り、円高株安など2Q以降波乱含みになっているためだ。同社は典型的な生産設備支援業種。直近2期、リーマンショックを受けて連結計27%減収になったものの黒字確保。8円配当を堅持。踏みとどまったのが手がかり。国内成長市場の新規顧客開拓ほか中国、タイ、韓国など海外にも拡販。前半きっかけをつかみ、後半パンチある反転を見込んでいる。市場から見ると、4月5日260円(1株当たり連結純資産479円)を戻り高値に200円台前半で小確り。昨年9月の高値(262円)を抜いていないだけに強弱感が対立したまま。円高株安も消化難のようだ。
1Q連結は、9%増収、営業損失900万円、経常利益300万円、純損3900万円のスタート。主力のエンジニアリング・機器・変圧器など制御装置関連が締まりバランスを取り戻した。
11年3月期(連結)は、売上高82億800万円(16%増)、営業利益3億2900万円(3.9倍)、経常利益3億500万円(2.8倍)、純益1億5900万円(5.6倍)と修正なし。配当は8円(中間4円)を据え置く予定。07年(60周年)を節目に次世代のうねり。10、11年調整運といわれる。ベトナムに日本の新幹線が走るころ、アジアで設備投資ブーム。海外売上高が2、3割(現在1割)になると次世代入り。今、来期、基盤固めになりそうだ。