今、来期底離れ Gパッカー 3月9日 (2011.03.09)
受注堅調で記念増配も
やがて新興国に中価格ブーム
ゼネラルパッカー(6267・JQ)は計画線。持ち直している。国内既存市場で安定した受注を確保。海外、システム、新方式包装機あげてマーケット開拓に取り組んでいるためだ。率直なところ、昨年11月FRBの追加金融緩和6000億ドルを契機に円安株高。延べ20年にわたる円高株安から転機を迎えた。このため、同社の場合、中価格をボリュームゾーンにやがて新興国向け給袋自動包装機のブームが見込まれ、リーマンショック以降夜明け前の感触。今、来期底離れとみられる。海外売上高は直前期3億6400万円から前期1億6100万円(構成比4%)にとどまり大幅に落ち込んだが、交易条件の改善に伴い代理店や窓口の販売支援も活発になりそうだ。一方、新規顧客も従来の食品、健康食品、製薬、ペットフード、化学のほか事務機器と製本等が加わり前期32社(直前期26社)。このうち海外5社が食品にくみし、非食品12社に新鮮な響き。展示会が受けている。現在、6月7日国際食品工業展(1機種)、同29日インターフェックスジャパン(同)、10月18日の日本国際包装機械展(5機種)に出展を表明。いずれも東京ビッグサイトが会場。07年9月本社隣接地に稼働した新工場がフル操業になると本物だ。
3月4日発表した2Q累計は、12%減収、60%営業減益、58%経常減益、同減益と若干未達。案件の一部が3Qにずれ込んだ。しかし、受注は前期を上回る折り返し。11年7月期(非連結)は、売上高39億円(6%増)、営業利益2億1500万円(25%増)、経常利益2億2000万円(24%増)、純益1億3000万円(23%増)と修正なし。配当は7円(期末3.5円)を据え置く予定。社運は、これまで穏やかな上昇から今年開運。ビジネスチャンスだ。3Q(前期5月31日)、本決算発表(同9月7日)が注目される。受注堅調で記念増配も具体化しそうだ。