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企業レポート

下方修正にも前向き  MARUWA  3月3日 (2015.03.02)

新年度を前に出直し  

YAMAGIWA復活が不可欠

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MARUWA(5344) は踊り場。前期急伸した3、4Qの反動。2月6日下方修正した。1、2Q計画を下回り後半回復を見込んでいたが、主力のセラミック部品(3Q連結7.1%営業減益)、照明機器(同7200万円営業損失)も伸び悩み4Q出直し。2月20日、連結子会社の北光電子を3月31日解散するほか、セラミック部品事業の一部分社化を発表。新年度を前にいち早く引き締めた。採算改善、基盤強化を目指すもので、当初明らかにした2円増配を実施。3Qまで固定資産圧縮損7億3800万円、減損1億9200万円を計上しあく抜け。一時費用が消えることもあり、新年度10%程度営業増益を目指している。セラミック部品の場合、HEVやLED向け省エネ・環境関連市場が好調な半面、スマホをはじめ通信端末向けが顧客の減産や撤退などジェットコースター相場といわれ乱高下。在庫や生産見直しを迫られた。一方、照明機器は新型LED道路灯を目玉に拡販。当初133億円(YAMAGIWA100億円)見込んだものの通期101億円レベル。消費増税の反動と工期の遅れが響き収支トントンの見通し。このため、14年振り連結最高益更新を持ち越した。しかし、リーマンショックを受けて154億円(2010年3月期)に落ち込んだ連結売上高が当時の倍以上。採算も急ピッチに回復し今期一服したのに過ぎない。円安が一巡しても、今後原油安の浸透や電力料金の値下げが見込まれ持ち直す公算が大きい。パワー系セラミック基板で世界シェア7割、LED向けセラミック基板でも8割といわれる最大手。トランジスタ、ダイオード、サイリスタ素子などパワー半導体に対し、複数組み合わせたパワーモジュールに強い。それに、前期から照明の名門YAMAGIWA(1923年創業)が連結フル寄与。経済合理性を超えた文化を取り込む上で新たなフロンティアが生まれた。パワーモジュールと対極にあるYAMAGIWAの復活が同社の将来に不可欠。ハードとソフトを結びトータルで付加価値をつくり出す仕組みだ。社運を見ると、現在大きな変化の時期にさしかかり来年再び上昇運。YAMAGIWAは今年から上昇運に変わる。下方修正にも前向きで期待をもてそうだ。

2015年3月期(連結)は、売上高320億円(4.4%減)、営業利益24億円(28.4%減)、経常利益31億円(15%減)、純益18億円(30.4%減)に見直した。配当36円(期末18円)の予定。設備投資30億円(前期同)の予定。更新が大半という。このところ、セラミック部品が戻しているようだ。昨年11月伝えられたGPSの精度を高めるアンテナモジュール。取引先だった英サランテル社から設備や特許を譲り受け、欧州子会社の英国工場で試験生産。アンテナブロックやセラミック誘電体などと並び事業拡大の見通し。YAMAGIWAが3月3日から6日まで東京ビッグサイトで開催される「ライティングフェア2015 第12回国際照明総合展」に参加。新商品を発表する。

 

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