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企業レポート

仕込み急ピッチ  三谷産業  2月4日 (2015.02.03)

今後相当なリターン 

グループ挙げてビジネスチャンス

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三谷産業(8285)は尻上がり。次世代の仕込み急ピッチ。今後相当なリターンが見込まれる。93年に進出し南北で立ち上げたベトナムの事業が成長軌道入り。日医工(4541)と合弁のアクティブファーマ富山八尾工場が計画より早く今期4Qに稼働。3月開業予定の北陸新幹線、2020年東京五輪関連需要などグループ挙げてビジネスチャンス。新年度に中期計画が発表される見通しだ。ベトナムは、政府の経済開放や自由化を呼び水に民営化ブームが起きた2000年代前半に次ぐもの。富士通(6702)の子会社と自動車部品向け樹脂成形品・複合ユニット製品の合弁事業が目玉。焼津水産化学(2812)と組んだ機能性素材、出光興産(5019)向け牛用機能性飼料など今期連結75億円の計画が発射台。アクティブファーマ(51%出資)は、延べ24億円投入したジェネリック医薬品原薬の受託製造事業。現在35品目を数え、今期55億円の計画で来期以降2ケタの高い伸びが見込まれる。化学品がざっと4割を占め、情報システム、空調設備工事、エネルギー、樹脂・エレクトロニクス、住宅設備機器6事業を北陸、首都圏、ベトナム3つの地域で展開。昨年12月、焼津水産向けAFCPベトナム第一工場が海外初のGMP(医薬品の製造と品質に関する国際基準)認定を受けたほか、出光向けは米国市場に対しFDA認可待ち。前期末連結従業員2200人のうち、8割をベトナム人が占めモチベーションが高い。彼らは優秀で10、20年後日本人をしのぐ存在という。今、来期償却負担が16億円前後でピークアウトするため、その後採算が一段と改善する見込み。96年3月期の連結最高純益(14億円)更新が射程圏に入った。このため、昨年12月から時価総額が連結純資産(3Q末238億円)を上回っている。今後10、20年ベトナムの事業が投資回収期を迎え、アクティブファーマをモノにすると、次の100年(創業1928年)に向けて基盤固め。北陸新幹線や東京五輪関連需要も後押しする。新年度発表される中期計画が見ものだ。昨年2月東証2部に上場したほか、同5月一単元100株・貸借銘柄に選定され、同12月優待拡充を発表し認知度が高まった。今年は前半がポイント。依然として運気好調である。

2015年3月期(連結)は、売上高718億円(5.5%増)、営業利益15億7000万円(6.3%増)、経常利益18億3000万円(4.7%増)、純益10億7000万円(3.8%増)と計画通り。配当6円(期末3円)を据え置く予定。設備投資15億5000万円(前期43億3000万円)に見直した。1月27日3Q連結累計を発表し45.9%営業減益になったが、富山八尾工場の減価償却2億7600万円を計上したもの。通期問題ないという。住宅設備機器関連事業の営業赤字解消が課題でゼネコン依存脱却に動き始めた。2月13日、アセアン拠点管理の現実と課題解決をテーマに東京でセミナーを開催する。

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