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企業レポート

生まれ変わる印象  サーラ住宅  12月25日 (2014.12.24)

10期振りトップ交代 

リフォーム事業本格参入を表明

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サーラ住宅(1405)は峠。前期駆け込みと反動をこなし今期反動減持ち越し。連結減収減益の見通し。10期振りトップ交代を発表し、バッテリーが若返るほか、新チームに生まれ変わる印象。2017年4月消費税10%を踏まえ、リーマンショック直後78万戸台に急落した住宅着工を念頭に、さらに落ち込んでも乗り越える構え。中古住宅市場拡大を視野に本格的なリフォーム事業参入を明らかにした。山口新社長(56)は中部瓦斯出身。トヨタの影響が大きい西三河の生まれでユニーク。水谷社長(66)がリーマンショックを吸収し、2012、13年10月期連結経常益ピーク更新を実現したように、1年前発表した中期計画に対し新社長の采配が注目される。前期を発射台に連結売上高339億円、経常利益13億2000万円、純益8億1000万円(16年10月期)の触れ込み。サーラグループと連携、豊橋技科大と産学共同研究を足場に徹底した地域貢献が発展の原動力。1993年「外断熱・二重通気工法」を開発して20年以上。改良・改善を重ね昨年5月投入した「カノンG-S45」がヒットしている。08年から始めた「お泊りハウス」も一定の評価。豊橋、浜松、岡崎、名古屋の4ヵ所で年約360組数え、浜松のネットゼロエネルギー住宅(光熱費ゼロ)が人気。一方、分譲で全棟太陽光発電を標準搭載。蒲郡、浜松でスマートタウンを発売したほか、前期名古屋で最高級スイートコートが9棟受け入れられ、今期20棟成約見込み。請負が技術を伝え、分譲で一般にも実証している。前期508棟(請負290)に対し今期同程度(同260)の見込み。このところ、受注の落ち込みが予想以上で来年度の着工(14年度87万戸)に気を揉んでいる。しかし、名古屋牧野ヶ池178区画が終わっても、岡崎、四日市、名古屋南区、半田など大規模開発案件進行中。高い信用力で0.4%未満の資金調達力がモノをいう。住宅業界は、大手ハウスメーカーのシェア計13%前後。年10棟以下の中小工務店が80%以上。大手が得意のプレハブ10%に対し在来木造80%以上という世界。同社の場合、これまで1万7500棟、マンション10棟の実績をもとに愛知県1.2%、豊橋市4.8%のシェア。愛知県全域、静岡県西部、岐阜県南部、三重県北部にも有力な地歩を築いた。住宅部資材加工・販売もレベルが高く、前期連結28.9%営業増益。中古住宅を買い取った後、リノベーションを施し再販する再生ビジネスに意欲を見せた。2015年から上昇運。首尾よくいけば東京五輪を越える。

2015年10月期(連結)は、売上高310億円(3.9%減)、営業利益9億1000万円(16.2%減)、経常利益9億3000万円(17.5%減)、純益5億2000万円(20.2%減)の見通し。配当30円(中間10円)の予定。連結配当性向30%と10円いずれか高い方が基準。豊橋市役所より真面目といわれる社員(従業員持株会3位)でもっている。直近の連結純資産73億円に対し時価総額僅か42億円。予想配当利回り2.9%にとどまり今、来期大幅な水準訂正余地。1月23日(総会)から新体制本格化。スタートダッシュが見込まれる。

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