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企業レポート

失地回復 サーラ住宅   12月24日 (2010.12.24)

1Qから上方修正期待

大型・有力案件も決め手

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サーラ住宅(1405)は失地回復。前期11.5円、今期12円配当を表明。反転の足場を固めた。6月から5ヵ月連続増加している新設住宅着工が手がかり。前期4Qの追い込みにつながるもので、6月14日下方修正したが、半年後に事実上の上方修正。期中、住宅事業で162億円(3.5%増)の受注を確保し、12月14日中期計画を発表している。それによると、情勢の激変に対応し持続的成長を実現するため、従来5年を3年に繰り上げたもの。住宅事業は「外断熱・二重通気工法」中心に長期優良住宅、環境配慮型商品シフト。マーケットは循環利用型市場に切り替わるという。一方、住宅資材加工・販売事業は断熱パネルをはじめ高付加価値商品の拡販、価格競争力の強化が骨子。今年3月「エコホームパネル」(断熱パネルの製造販売)が子会社になり連携が楽しみだ。計画2年目の連結売上高325億円、営業利益8億円、経常利益7億9000万円、純益4億円の見通しが目安。今期は営業減益予想だけに、1Q発表(前期3月8日)から上方修正を期待できそうだ。6月17日述べたように、名古屋牧野ヶ池、知多日長、四日市生桑の大型案件が復活の決め手。岡崎と豊田市を結ぶ全区間80の大型分譲地「サーラヒルズ緑陽台」も有力案件に浮上している。

前期(連結)は、0.2%減収、営業利益3.9倍、経常利益4.3倍、純益1億9400万円と3期ぶりに反転。4Qからバランスを取り戻した。一貫して外断熱工法と外断熱・二重通気工法を採用しており、外注費率94.5%(直前期83.4%)。性能と品質確保のため、高度な施工レベルが必要という。11年10月期(連結)は、売上高300億円(2%増)、営業利益4億円(2%減)、経常利益3億5000万円(15%減)、純益2億円(3%増)と慎重な構え。中間配当6円を実施する。ちなみに、日本の住宅総数5800万戸。総世帯数5000万に対し800万戸余っているという。このため、今後買い換え需要が主力。家電製品のデジタル化と似ている。同社の場合、09年(40周年)が最大の節目。収穫期を迎えた。来年は前半上昇運。ピークに向かうという。しかし、後半風向きが変わる。スピードが必要のようだ。半年足らずで4月高値(413円)を抜くとみられる。

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