12月岩津店オープン ドミー 8月21日 (2014.08.20)
8月27日から新体制
3期振り連結増収増益の見通し
ドミー(9924)は予想以上。前回述べた創業100年がきっかけ。3期振り連結増収増益の見通し。前期新店なし、閉鎖1に拘らず12期連続増収を確保したのが手掛かり。8月27日の総会後、5代目梶川勇次新社長(46)を中心に新体制発足。12月には3年振り大規模な複合商業施設「岩津店」オープンの予定。次の100年を目指すステップとみられる。1913年、愛知県西尾市の梶川呉服店がルーツ。衣料品スーパー、地方百貨店を経て食品スーパーに転換。90年代からドミナント形成に入った。直近、西三河を地盤に近隣33店舗。今も1号店が頗る元気だ。95年8月東名インター前に稼働した岡崎食品加工センターが来年20年を数え伸び盛り。増強を重ねる一方、周囲に物流センターを構え将来50店舗体制。各店舗の配送が1時間以内、めいめい売り場が60%から85%に広がり、空調や冷蔵、給排水など集約・合理化に心血を注いでいる。今後10年、同センター直線コース。さらに工夫すると、次の100年強力なインフラになりそうだ。徹頭徹尾地域にこだわり、日ハムジュニア野球教室、親子料理教室、工場見学ツアーなど年15~20回のイベントを開催。売り場と表裏一体の触れ合いを大切にしている。12月上旬、マルサンアイ(2551)本社前の国道248号線沿い延べ5753坪に姿を見せる岩津店(547坪)。ドラッグ、回転ずし、喫茶、美容院、ペットショップなど地域ニーズを織り込んだもの。人口6万2000人、2万1000世帯が商圏。トヨタ関連企業が多い岡崎市北部と豊田市南部の泣きどころだけに成功する公算が大きい。総投資4億5000万円、初年度13億円(直営)の見込み。単身者や共働き世帯の増加に伴い、惣菜の量り売りや弁当購入者に味噌汁をつけるという。93年立ち上げたドミー会。当時236社が衣料関連の不振で180台まで落ちたが、現在205社に回復。小振りにしても纏っている。PBは5%程度だが、100均のセリアが10数店入っており結構馴染んでいる。一段とレベルアップを目指し、CS(顧客満足)のもと、おもてなしに全力を挙げるという。
2015年5月期(連結)は、売上高346億6700万円(2%増)、営業利益3億900万円(30%増)、経常利益2億9700万円(11%増)、純益1億6000万円(倍増)の見通し。配当10円(中間5円)の予定。設備投資9億円(前期8億4000万円)の計画。前期、既存店ベースで客単価1.8%増、一品単価2.4%増に対し、客数1.4%減、買い上げ点数2.1%減と二極化の印象。消費増税の影響もあり不均衡が気になるところだ。20%円安を受けて電気代がかさむという。直近2期調整運が一巡し今年から上昇運。大筋10年好転が見込まれる。新社長は今年、来年調整運で仕込みに持ってこい。1、2Q締まり岩津店が成功すると、来年、再来年面白くなる。来年から10年、加工センターのパワーアップが見ものだ。