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企業レポート

前期あく抜け  アイケイ  8月12日 (2014.08.11)

海外が全体をリード 

1Q区間新なら最高益も視野

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アイケイ(2722・JQ)は反転。1Q連結計画線上。3期振り増収増益の見通し。活気が戻っている。前期子会社の追加減損6500万円計上しあく抜け。今期揃って収益が好転する見込み。GWまで尾を引いた消費増税の影響一巡。例年1Q営業赤字だが、黒字転換も考えられる。主力のメーカーベンダー事業(通販代行)が堅調なほか、前期後半トントンに戻した2子会社も巻き返し。1Q区間新なら、2012年5月期の連結最高純益(2億2000万円)も視野。昨年6月立ち上げた海外事業部、それも「LB」(自社ブランド化粧品)にかかっている。20~30代の女性がターゲット。一昨年2月国内で発売し手ごたえ。大手メーカーに匹敵する品質で1000円前後がボリュームゾーン。これまで台湾、香港、タイ、シンガポールに輸出。現在、マレーシア、中国、ベトナム、フィリピン、インドネシアを開拓中。このうち、中国で成功すると大きい。主流だった基礎化粧品からメーキャップシフトが伝えられ、ネットサイトや大手デパート、ドラッグなど販路拡大を目指す。ジャカルタにアセアン本部があるインドネシアもポイント。稼いだ給料を全部使うという消費エネルギーが頼もしい。9割韓国製だが徐々に国産比率を上げる。前期1億円、3年後10億円が目安。グループ全体で化粧品が3割から4割に上がりそうだ。一方、前回述べた通販商品のCランク半減。A、Bランク急増、Sランク(推定13%)伸び悩み。目玉がない代わり改良・改善による底上げが目立つ。毎月7、8アイテム新商品を投入の模様。生協が連結売上高の3分の2を占め、シルバー向け商品が多いという。しかし、女性の力を最大限引き出し、単体の1人当たり年間売上高1億円以上。2012年(30周年)をピークに次の山(40周年)が見える。海外売上高は今期3億5000万円の計画だが、中国、アセアンの糊代が大きい。14、15年調整運。仕込み次第で反転エネルギーに跳ね返る。

2015年5月期(連結)は、売上高124億6000万円(4%増)、営業利益2億5000万円(2.4倍)、経利益同(67%増)、純益1億3000万円の見通し。配当は期末18円を据え置く予定。かねて「ファンつくり」が経営最大のテーマ。子会社の体質改善が進み、海外事業部を通じて新たなフロンティアができた。単体の売上高を見ると、6月101.5%、7月99.5%(累計100.4%)。稼働日の少ない8月に上振れすると雰囲気が変わる。生協ルートを軸足に30年有余。これから10年、海外の伸びが全体をリードしそうだ。1Q発表(前期10月7日)が注目される。

 

 

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