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企業レポート

巻き返し ゲオ   1月25日 (2011.01.25)

新体制の対応急ピッチ

コンテンツ配信も材料待ち

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ゲオ(2681)は巻き返し。昨年1月から森原社長(50)以下新体制の対応急ピッチ。懸案だった中古衣料、コンテンツ配信事業にめどをつけた。オンライン動画や音楽配信の普及に伴いDVD・CDレンタル・ゲームソフト販売など既存事業が過渡期入り。ライバル同様消耗戦になっているためだ。店舗もメディア商材、古着(ゲオショップ内)、リユース商材の3本立て。昨年12月末現在、それぞれ1061(FC199)、154、342(同43)。古着とリユース商材が陣取り合戦。次世代対応のさなかにある。昨年9月23日、負債総額9億ドルを抱え破たんした米ブロックバスター(レンタルビデオ最大手)が反面教師。米国で市場が店舗、ネット配信、宅配レンタルに3分された経緯から比較的冷静。ネットTVやiPad普及に伴い補完できるシステム構築が待たれる。ライバルがシャープの端末に目をつけたのに対し、同社は昨年5月19億円投入しエイシス(旧ライブドアHDの子会社)を買収してノウハウ蓄積。コンテンツ配信の本格化に備えた。昨年7月東証1部のウェアハウス(4724)が連結子会社(負ののれん差益14億9800万円)になり、同10月連結11社吸収合併を実現。逐一布石を打っているだけに、3Q発表(2月4日)が気にかかる。

11年3月期(連結)は、売上高2560億円(5.5%増)、営業利益135億円(1%増)、経常利益132億円(5%減)、純益80億円(18%増)の見通し。連続最高益更新を目指している。100円増配し2800円配当(期末1400円)の予定。16年(創業30年)にかけて事業確立期。試練に違いないが、今年、来年社長運が尻上がり。めったにないビジネスチャンスとみられる。このため、中古衣料、コンテンツ配信にも支援材料が出てきそうだ。当面、昨年6月の戻り高値11万7000円更新が目安。社長交代から1年。すっかり流れが変わった。さばさばした印象で反転待ちだ。

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