証券ビュー

企業レポート

連結最高益更新  システムリサーチ  7月9日 (2014.07.08)

活気に包まれフル稼働 

リーマン後3年で反転の口火

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システムリサーチ(3771・JQ)は続伸。連結最高益更新の見通し。前期から活気に包まれた。取引先の自動車、工作機械、陸運など軒並み復調。システム更新のほか新規受注も相次いでいるためだ。一躍ビジネスチャンスを迎え、4月から布目社長(ぬのめ=61)中心に新体制。「受けたくても受けられない」技術者不足解消に傾注。山田会長(65)も懸案解決に乗り出した。業界全体が人手不足に置かれM&Aも視野。取引先のシステム更新、新規消化を踏まえ喫緊の課題になっている。来年10月消費税2%引き上げ、2017年3月期IFRS(上場企業の国際財務報告基準)適用、2016年度共通番号制度。さらに、Windows server 2003 サポート終了に伴う特需も考えられ、個別、連結(2)挙げてフル稼働が見込まれる。このため、3年後、連結売上高109億円、営業利益10億6500憶円、従業員1100人(前期末736人)を目安とする中期計画実現にリーチ。半年遅れで創業期メンバーに合流した新社長の使命になった。大阪支店担当が長く、システム開発と営業の厳しい現場体験が生きてくる。会社は今年から5年上昇運。この間、会長と社長が同運。ともに安定し高い運気が続くだけに願ってもないポジション。上場来高値(1対2分割後4645円に修正)更新も視野に入った。今、来期計画以上なら従業員の決算賞与にも跳ね返り、モチベーション一段とアップ。前期末1131人(13%減)になった株主が後日何というが楽しみだ。6月25日の総会、一般株主推定20人の出席で普段と変わらないが、前向きな質問が三つ出ていい雰囲気だったという。

2015年3月期(連結)は、売上高94億4000万円(4%増)、営業利益7億1200万円(25%増)、経常利益7億200万円(22%増)、純益3億8500万円(3%増)の見通し。配当は期末50円を据え置く予定だが、配当性向30%に見直し増配を目指す。昨年秋に新体制が持ち上がり年明け具体化。前年度内に計画立案をこなし1Q順調という。単体売上高86億4000万円(5%増)、子会社同8億円の見込み。子会社イリイが前期1億2000万円の営業利益を計上し貢献。Windows XP 、消費税引き上げ特需一巡後の展開が注目される。ソエルは設立2年足らず。障害者雇用が目玉で現在10人規模。課題を克服し社会に貢献。利益を出す体質にしたいという。単体はソリューションとストックビジネスの拡大が両輪。最近ヒットしている個人事業主・小売店向けネットショップ「イージーマイショップ」も面白い。取引先からコアパートナーとして重宝され大口の案件しばしば。海外でも車両オーダー・出荷システム、補給部品物流手配、グローバル試作システムなどプロジェクトに参画。トヨタ(前期売上高27%)、及び同グループ全体(同44%)の実績が有力な手掛かり。2011年11月、リーマンショック後3年で新本社集約を実現し反転の口火を切った。

 

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