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企業レポート

連続ピーク更新  日東工業  6月26日 (2014.06.25)

主力の配電盤リード 

ソリューション提案が魅力

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日東工業(6651)は好調。前期連結予想以上。連続ピーク更新の見通し。サンテレホンと南海電設フル寄与によるもので、主力の配電盤がリード。なかでも太陽光発電関連製品が続伸。今期160億円(前期120億円)、来期190億円の見込み。2年前手を打った菊川工場増強が貢献。6月27日に佐々木新社長(58)が就任し、4つの課題に取り組む旨を表明している。標準品、案件、サプライヤービジネスの3本柱。グループの新しいビジネスモデルを構築。現場を鍛え品質、コスト、スピード強化を図る。さらに、時代の変化に即応し持続可能なシステムに舵を切るもの。2010年3月期、リーマンショックの余波を受けて連結売上高464億円、赤字転落、8円配当を体験。僅か4期で最高だった07年3月期を軽く超えただけに様変わり。ポジティブなもので、脇を固めるところだ。6月10日発表した1台の認証機で最大10台の充電機を接続できるシステムを発売延期、尖閣領有を巡る日中対立から中国の事業が逆風にさらされるなど課題も事実。しかし、今年2月始めたキュービクル(高圧受電設備)のモーダルシフト拡大がダイナミック。展開待ちだ。前期3、4Q飛ばし1Q一服、2Qから計画通りの見込み。グループ経営本格化。開発、供給、施工、保守など情報通信インフラをトータル支援。ソリューション提案出来るようになったのが魅力。それに、太陽光発電関連製品、立ち上げて4年の充電スタンド、ホームエレクトロニクス関連の分電盤など中長期の市場拡大に備えている。東京中心に全国展開しているサンテレホンの卸機能と南海電設の電気通信事業がビルトイン。こなれてくると、2018年(70周年)前後に次のクライマックス。昨年5月から時価総額(現在930億円)が連結純資産(前期末704億円)を上回り始めた。

2015年3月期(連結)は、売上高1080億円(7%増)、営業利益125億円(8%増)、経常利益同(10%増)、純益73億円(2%増)の見通し。さらに2円増配し56円配当(中間28円)の予定。設備投資39億円(前期32億円)の計画。機械設備が過半を占め償却30億円弱。次期も同水準という。これまで標準品に強く、新製品のほか従来の製品も改良・改善を重ね試験設備を外部に開放してきたが、今後顧客の高度な要求にこたえるサプライヤービジネスにシフト。標準品、案件ビジネスにフィードバック(反映)するという。今年後半から3年上昇運。新社長も次の頂点が見えるだけにぞくぞくしてくる。

 

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