証券ビュー

企業レポート

海外再構築に意欲 進和 10月19日 (2010.10.19)

くすぶる急成長のひずみ

2011年が次世代の目安

企業HPご案内 企業レポート

進和(7607)はボトム圏。底固めとみられる。リーマンショックに伴うリバウンド一巡。再び設備投資が伸び悩んでいるためで、次世代の拠点整備が焦点。14日増収増益予想を発表したが、18日859円(連結1株当たり純資産1010円)の安値をつけた。市場は中国やブラジルの景気減速を懸念している。4月20日述べたように、直近2期航空宇宙機器センター、東北営業所ほか、海外にも中国山東省「煙台進和」と「煙台三拓進和」立ち上げ。今期も暮れにブラジル、来春新たに中国現地法人が稼働する見込み。米国の事業が06年8月期80億円をピークに前期11億円まで落ち込み。海外(前期連結19%)再構築に意欲がうかがえる。しかし、03年からわずか3年で連結売上高が倍増した急成長のひずみ。トヨタグループ挙げて設備投資に明け暮れた反動がくすぶっている。同社は金属接合で一線を画した存在。FAシステムやメンテナンスなど約2割のメーカー機能に見どころ。部品生産・組み立てが始まったMRJ関連受注も注目される。2011年(60周年)が次世代の目安になりそうだ。

前期(連結)は、17%減収、4%営業減益、3%経常減益、4%減益。計画を下回った。リーマンショック2年。直前期33%減収にもかかわらず黒字を確保している。30円配当(期末15円)を実施する。 11年8月期(連結)は、売上高274億円(20%増)、営業利益12億4200万円(51%増)、経常利益12億8400万円(45%増)、純益6億3700万円(2・1倍)の見通し。配当は33円(中間18円)の予定。秋から暮れにかけて上昇運。来年2~3月チャンスを逃すなという。

 

 

 

>>購読ご案内