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企業レポート

反転した矢先 進和   4月15日 (2011.04.15)

震災に伴う影響が焦点

海外案件の成約手がかりに

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進和(7607)は反転。1、2Q持ち直した。見込みより減収だが、原価・販管費の改善によるもので、震災特損なしの模様。トヨタが4月18日から工場再開を発表しているものの5割操業。GW以降も流動的で、むしろ震災に伴う今後の影響が焦点になる。見直しや見送りが尾を引く国内の設備投資に対し、中国、北米、インドなど海外案件の成約が手がかり。中国天津FA工場、ブラジルの現地法人立ち上げも明るい材料。リーマンショックを吸収し直前期連結33%、前期同17%減収にめげず利益を出して注目された。トヨタグループと連動(前期連結構成比56%)しているが、溶接・接合技術で独自の地歩。やがて東日本の復興はもちろん、中国やアジアを中心とする新興国の市場拡大がフロンティア。今年2月創立60年を迎え、震災を乗り越えるうえで一皮むけるところにきた。由来、じっとしていられない体質で行動力が魅力的。今年は前半上昇運で1日、1週、1ヵ月、通年でも前半がチャンス。4~6月が後半を左右しそうだ。

2Q連結累計は、20%増収、営業利益3.5倍、経常利益3倍、純益4億8000万円の折り返し。売上高を除き計画を上回った。2期連続大幅な落ち込みに対し3期ぶりのリバウンド。国内、北米、アジアそろって好転している。11年8月期(連結)は、売上高274億円、(20%増)、営業利益12億4200万円(50span>増)、経常利益12億8400万円(45span>増)、純益6億3700万円(2.1倍)と計画通り。配当33円(60周年3円)の予定。中間配当18円(5月19日)を実施する。3月15日654円を安値に900円どころ。反転した矢先、新たな材料がほしいところだ。

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