中部パックで存在感
ハイエンドな大型機種が堅調
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ゼネラルパッカー(6267)は活況。3,4Q採算も改善。脱皮頻りだ。新機種や大型案件が増加。赤字受注一巡によるもので、昨年9月修正した中期計画実現にめど。同10月「ジャパンパック2013」(東京ビッグサイト)をはじめ国内外4ヵ所の展示会を通じて顧客開拓・販路拡大を図る構え。「2014中部パック」(4月9~12日=ポートメッセなごや)を取材した。1979年から隔年開催19回目。昨年12月、中部包装食品機械工業会の会長に就任した梅森社長(62)が実行委員長を引き継いだ。極める一食と包装の最前線をテーマに延べ180社が参加。和食が世界無形文化遺産に登録され実演セミナーも呼び物。同社のブースが3号館、安川電機・CKDと隣り合わせで存在感があった。GP-5300型(高精度充填自動包装機)、同―2000型(トレー挿入仕様)、同―WP10型(スパウト仕様)など6機種出展。ワンストップ対応が特色。世界最速、毎分160袋処理する「GP-C7」(汎用自動包装機)を開発した直後で注目を集めた。入場者数6万7132人(前回6万3601人)という。事実、中間期の受注最高(23億円)。通期40億円(前期30億円)の見込み。中小より大口、それもハイエンドな大型機種が堅調で、通期の売上高国内38億円、海外6億円の計画。以前述べたナイジェリアのほか中国から新規受注を獲得。タイ、アセアンが課題という。国内ではコンビニ向けコーヒー用氷包装ラインに若手が貢献。相手先本社工場の新ラインに包装システム稼働。困難といわれながら期限内にこなし表彰された。同社は納入後の追加オーダーが多い。資本業務提携先のワイ・イー・データ(6950)グループとロボット応用システム(前期3件)が軌道に乗ると面白い。ワイ・イーが前期に続き今期も3Q下方修正。希望退職者募集に踏み切った。新年度あく抜けが予想される。モーション・コントロール・ハイブリット機種普及に弾みがつきそうだ。
2014年7月期(非連結)は、売上高44億円(2.5%減)、営業利益1億9500万円(66%増)、経常利益2億円(47%増)純益1億2000万円(31%増)に修正なし。配当7円(期末3.5円)を据え置く予定。消費税の影響はオーナー系にとどまり反動も軽微。むしろ、次期大型機の反動減が見込まれる。しかし、設備投資減税もありマクロで市場環境が好転した。2014、15年調整運だが、社長とワイ・イーが来年から上昇運。今年、来年の仕込みが前途を左右すると考えられる。