続伸の見通し クロップス 4月1日 (2014.03.31)
一段とスキルアップ
来年から3年ビジネスチャンス
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クロップス(9428)は堅調。新年度続伸の見通し。3月18日東・名証一部に昇格し、19日東日本大震災義援金を寄付。本社受付前、取引先や関係者のお祝い蘭尽くし。1年前同二部に駒を進めたばかり。3月12日649円を戻り高値に一服したが、05年8月公開38万株(1050円)と翌月1対2の分割を加味すると、10年越し期待にこたえた印象。4月からMVNO(仮想移動体通信事業者)が割安スマホ、イオンは端末・ネット接続、通信基本料金月2980円(税抜き)の格安スマホを投入。現行7000円前後の大手料金高止まりにワンツーパンチ。需要一巡からキャシュバックが目立つ中、消費税引き上げを勘案し厳しい対応を迫られる。しかし、「au」ブランドのKDDI(9433)。2月に東海地域の純増数が2万3100件となり、ドコモ(8500件)を引き離し9ヵ月連続トップ。同社はau専売でKDDI唯一の出資先。昨年9月、KDDI主催の接客コンテスト(第10回)でグランプリ受賞、3位入賞。愛知、岐阜、三重、静岡、長野県のauスタッフ約2200人のうち13人出場し同社4人という。さすが、東海エリアで店舗数(41)、売上高トップシェア。前期末もぎりぎり顧客争奪戦にしのぎを削った。移動体通信事業は、3Qまで累計2.6%増収(15.5%営業増益)。来期増収増益を目指す構え。一方、子会社による名鉄やトヨタグループ向け人材派遣(3Q累計61.1%営業増益)、いすゞ自動車グループ中心のビルメンテナンス(同67.1%増益)、都心の飲食店舗居抜き流通(同66.1%増益)ともに拡大基調。それに、円安と人件費増で採算が悪化した文具事務用品卸(同47.7%減益)。物流合理化のほか顧客が値上げを受け入れた模様で急回復目前。唯一、海外事業(同4100万円営業損失)が課題。テレコムショップ(中国上海)販路拡大に伴う先行投資負担によるもの。一昨年3月設立し4月からLTE導入。3年で黒字なら見上げたものだ。同社は来年から上昇運。2017年(40周年)にかけて大チャンス到来と出ている。
2014年3月期(連結)は、売上高256億3700万円(6.3%増)、営業利益7億3900万円(2.2%増)、経常利益7億4100万円(2.3%増)、純益3億3200万円(2.0%減)に修正なし。昨年10月30日発表したもの。依然慎重である。配当は期末5円(3.5円増配)の予定。記念優待を実施する。決算発表(昨年5月10日)が楽しみだ。この上、消費税引き上げ後が焦点。書き出しで述べた割安・格安スマホが登場し価格競争に拍車がかかる。このため、社員の勉強会をはじめスマートフォン教室の定期開催活発。女性の職場といわれる中で男性も揉まれている。それに、M&A案件続出。ビジネスチャンスがやってきそうだ。前田会長(64)、小林社長(65)、KDDIが同運で一体感。前回述べたように来年から3年程度クライマックスが予想される。現在41店舗。前期移転2、改装5で半分近く大型化。名古屋の野並支店がトップクラスに化けた。今後一段とスキルアップ。インフラ整備を進め集客力を高めるのが狙いだ。