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企業レポート

動きの中に運 クロップス   8月17日 (2011.08.16)

4期ぶり最高益とらえる

スマホ巡りビジネスチャンス

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クロップス(9428)は堅調。4期ぶりピーク更新の運び。動きの中に運をつかんだ。前期11月スマホ投入、同4Q連結子会社スガタ(輸入文具)寄与、新年度から小林社長(62)登板とあって弾み。1Qから飛ばしている。スマホの世界大競争を物語るもので、OSでしのぎを削る米国のグーグルとアップルがリード。日本のメーカーは部品に特化。通信キャリアの携帯ビジネスが一変するところにきた。携帯よりスマホの販売奨励金が格安だし、スマホのユーザーが増えるほどデータ通信料金の収入増が見込めるためで、むしろネットワーク逼迫に課題。大株主KDDIによると、スマホのデータ量は1人当たり10~20倍になるとみられ、2013年度後半にオーバーフローも考えられるという。同社の場合、移動体通信事業(1Q48%)が主力で「au」専業だけに今、来期の対応が決め手。今年に入り桶狭間新規オープンを皮切りに浜松三方原、同若林、安城横山、豊橋向山、新安城リニューアルオープンまで拠点整備も支援材料。2~3年爆発的な伸びとシェア争いが予想される。1Q9億1500万円(営業利益6600万円)のスガタも魅力。ものが堅いうえ、有力な国内得意先を持ち、台湾、中国、香港、韓国など海外メーカー開拓も新たなステップ。地道なところが受けている。新体制は3月31日前社長退任、元社長(創業者)取締役相談役就任に伴うもので、その後定款の一部変更、役員持株会、支配株主、連結子会社解散(クロップス・メディコム)などを通じてオーナー色が微妙に後退。今、来期ビジネスチャンスだけに何事に対しても実績がモノをいいそうだ。

1Q(連結)は、23%増収、13%営業減益、2%経常減益、13%増益。スガタの寄与が目立っている。12年3月期(連結)は、売上高192億5000万円(13%増)、営業利益8億円(1%増)、経常利益7億9000万円(同)、純益4億円(21%増)の見通し。配当は期末1.5円を据え置く予定。人材派遣、ビルメンテナンスが手堅い中、1Q出遅れた居抜き流通事業の巻き返しが注目される。08年3月期(30周年)をピークに4期ぶり最高益をとらえそうだ。初代運の会社で昨年から上昇トレンド入り。それ以上に社長が強い上昇運に恵まれ、夏場過ぎから楽しみだ。

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