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企業レポート

三角もち合い放れ  中央紙器  3月12日 (2014.03.11)

日本一はおろか世界一
ワールドスター賞11年連続受賞
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中央紙器工業(3952)は収益高水準。まる1年1000円大台をキープ。三角もち合い終盤になった。2010年3月期、リーマンショック1年前に取り組んだ在庫・出荷業務の内製化により体質一変。翌期最高益を計上して間もなく3年。主得意先の自動車(前期61.6%)、電機(29.8%)が海外生産移管。一昨年11月から円高修正に伴う採算改善も一服。顧客は出て行かない代わり戻ってこないという。間違いなくいいのが住宅機器。食品は可も不可もなし。中国は問題ないが、円安で売上高が水膨れ。国内、海外も競争激化で採算が落ち込んでいる。このため、年明けから目立つ段ボール原紙値上げに困惑。前期4Q 盛り上がりに欠けたせいか、今期駆け込み需要も思ったほどないという。アベノミクス、東京五輪招致もどこ吹く風。世界規模のパッケージングコンテストで11年連続ワールドスター賞を受賞。5月にドイツのデュッセルドルフで顕彰されるのが目玉。日本一はおろか世界一を11年連続受賞。ダントツである。今年のスローガン「心と技でお客様の信頼を」(昨年・真心と工夫 お客様に感動を)でもう一歩踏み込んだ。次回も振るっている。システムキッチン用ガスビルトインコンロの包装材共用化。天板トレイを1本にし、固定部分のロック4個(従来6)、管理工数2(同4)、組み間違いが発生しないなどトータルコストダウン。一方、工業製品向け緩衝機能搭載梱包箱もワンピースボックスの決定版。生産工数最少、保管/輸送スペース最小、梱包作業工数を最少化。一枚の段ボールから高い緩衝力を持つ内外装一体包装箱を組み立て、複数の類似製品にも共通部分を固定し汎用化。テープレス封緘を実現した。ワールドスター賞を念頭にジャパンスター賞に出品する。今後日本一、世界一の製品が消費税引き上げ、東京五輪後2位以下を引き離すとみられ、同社も世界レベルの展開が予想される。女性の活躍もそうで、営業第2グループサブチームリーダーの岩田朋子さん(47)が手掛かり。後継者が出てくるとブレークスルー。三角もち合い放れに繋がる。
2014年3月期(連結)は、売上高130億円(3.6%増)、営業利益12億5000万円(8.0%増)経常利益13億円(5.2%増)、純益7億9000万円(5.9%増)に修正なし。配当38円(期末19円)を据え置く予定。社運を調べると、今年天中殺明け。来年以降上昇運が鮮明に出ている。トヨタ(筆頭株主)が今期連結最高益更新、ベアに前向きなのも明るい材料と考えられる。

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