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企業レポート

次世代の足固め  アスカ  2月6日 (2014.02.05)

インドネシアが焦点 

ロボットシステムに引き合い旺盛

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アスカ(7227)は脱皮。今、来期次世代の足固め。にわかに視界が広がってきた。リーマン5年、何より最大の難関を突破したのが手掛かり。4月以降、消費税引き上げの反動でトヨタ、三菱自の減産が伝えられるものの織り込み済み。国内で自動車部品(前期連結65%)の採算確保が生命線に変わりない。それより北米やメキシコ、中国、アセアンなどロボットシステムの需要増に対し増産を決意。2011年8月中国で生産を開始したほか、13年7月に米国工場移転増強、14年8月インドネシア工場立ち上げに傾注。今期連結38億円(前期34億円)、中期50億円に目星をつけた。06年59億円が最高だが支給部品が多い。人手不足、人件費高騰、円安定着など生産性向上に不可欠で引き合い旺盛。ハードにシステム構築、メンテナンス、技術者養成もついて回りビジネスチャンス。延べ30、40億円投入予定のインドネシア工場フル稼働が最大の焦点。約500人(2015年度)の規模といわれ、単体(345人)をしのぎ「海外本社」の様相。日本と米国、中国を結ぶ4拠点の連携が見ものだ。会社は今年後半から3年上昇運。ロボット通の杉本社長(66)も来年から上昇運入り。願ってもないポジションにつけた。今期は連結ベースで自動車部品122億5000万円(1.4%減)、配電盤21億円(1%減)、モータースポーツ9億円(1.8%増)、人材教育2億5000万円(2.9%減)とトータル足踏みの印象。しかし、設備投資24億円(前期15億円)が出色。一昨年から次世代の仕込みが本格的になった。1月17日に17年振り1050円(上場来高値97年1140円)まで買われ市場でもエール。インドネシアルピアが気になるが、どんな困難も乗り超える構えだ。

2014年11月期(連結)は、売上高193億円(1%増)、営業利益3億円(10.8%減)、経常利益同(47.3%減)、純益1億1000万円(62.1%減)の見通し。前期1円増配し11円配当にしたが、今期7円(中間3円)の予定。前回述べたように、2013年(60周年)が転機。今、来期の仕込みがモノをいう経緯。23年(70周年)にかけて陰から陽の10年に相当し明るい雰囲気が伝わってきた。同社の場合、1Q(前期3月28日発表)がポイント。2Q一服するが3、4Q追い込みに定評がある。自動車の軽量化、安全対策に向け「ホットプレス」を開発。3月にトライするという。

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