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企業レポート

3、4Q巻き返し   東洋電機  2月5日 (2014.02.04)

タイ子会社3月稼働 

次期新工場、本社移転も具体化

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東洋電機(6655)は3、4Q巻き返し。反転の糸口をつかんだ。昨年10月から受注が目に見えて回復。1月も堅調の模様で、下方修正した昨年11月1日の通期予想を上回る見通し。1、2Q予想外に出遅れ。国内センサや受配電盤が落ち込み、円安も中国子会社に30%人民元高となって跳ね返るなどさんざん。やきもきしていた。直近追い込みに入り、3月に懸案のタイ子会社が稼働する見込み。昨年相次ぎアジアでエレベータ増産を決めた重電大手3社の動きと符合する。各社4割から倍増のスケール。アジアで日本勢のシェア5割といわれ、エレベータ用センサ国内シェア7割の同社にとってビジネスチャンス。約3億円投入し7~8人で立ち上げ、3年後30~40人規模(南京約100人)。敷地6000㎡、建屋1000㎡も南京より二回り広く、アセアン、インドなど視野に増産余地。現在1割前後、海外売上高倍増も考えられる。一方、約5億円投入し春日井工場内に新工場、本社事務所移転も具体化。8、9月一新の計画だ。これに伴い適材適所。子会社から抜擢人事も考えられ事業再構築に弾み。前回紹介した初の女性係長を口火にモチベーションアップが見込まれる。松尾社長(41)直轄の研究開発も見どころ。某電力、電機大手とコラボとみられ、すでに放送局で画像が送られたという水中可視光通信、無線式モリタリングシステム(マジックビー)、太陽光発電システム向け低絶縁変圧器など得意分野の先端技術。前回2015年(創業70年)にかけて逐一製品化と述べたが、東日本大震災の復興需要をきっかけに東京五輪、リニア、名古屋駅前スーパーターミナル構想、あべのハルカスなど20年眠っていた内需が今後本格的に動き出す気配。徐々にピッチが上がりそうだ。4Q締まれば、新年度以降二ケタ成長も夢でない。地元の商工会議所会頭になった会長が産学交流に熱心。春日井は昨年市制70周年を迎え「ビジネスフォーラム2013」を開催。過去最多133社が出展した。同社は今年後半から上昇運。社長も来年から上昇運に入り滅多にないポジション。取り逃がすと12年先まで待たねばならない。

 2014年3月期(連結)は、売上高81億2400万円(1%減)、営業利益2億7000万円(2.5%増)、経常利益2億9100万円(11%減)、純益1億4500万円(36%減)に見直した。しかし、2月6日予定している3Q発表の際に修正予想を上回りそうな印象。配当8円(期末4円)を据え置く方針。設備投資4億3700万円(前期1億2800万円)の計画。次期も高水準の見込み。中国反日、タイの暴動が気掛かりだが、日本を頼りにしている向きも多く期待にこたえるという。

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