反転持ち越し アイケイ 1月29日 (2014.01.28)
最高益計上し2年足らず
14、15年次のプラットホーム
アイケイ(2722・JQ)は反転持ち越し。1、2Q主力の通販がブレーキ。予想を下回った。1月8日修正発表によるもので、3Q小康状態。4Q消費税引き上げを勘案し、来期にずれ込むことも考えられる。事実、通販が1、2Q累計96.9%にとどまる一方、昨年12月97.0%と横ばい。1月も一進一退の模様。昨対全店売上げベースで唯一堅調だったスキンフード事業が20%円安になり採算悪化。通期でも赤字(2Q連結累計営業損失5400万円)が残る見通し。前期黒字転換したCRMソリューション事業も営業損失3100万円で折り返し、巻き返しが微妙なところ。引き合いが多いのに拘らず3月決算会社が多く成約に時間がかかるようだ。それに、昨年6月立ち上げた海外事業部。PB化粧品「LB」を目玉に今月末台湾に初出荷する。大手化粧品メーカーに匹敵する品質で1000円前後中心の割安感が魅力。これまで国内で販売され、月商1500万円といわれるだけに海外でも初年度年商1億円が目安。軌道に乗れば中国やアセアン向け拡販も考えられるが、尖閣や竹島領有を巡り中韓と日本の対立がエスカレートし予断を許さない。このため、現地パートナーと組み慎重に進めるという。昨年5月、本社を駅前大名古屋ビル東隣に移転。翌月、海外事業部を新たな活路に反転待ちと述べた。2014、15年調整運に相当し1、2年持ち越しの印象。この間、通販S、Aランク開発、不振のCランク半減をはじめ連結子会社(2)の体質改善、海外事業部の実績が次のプラットホーム。五輪招致を含め2022年(40周年)にかけてもう一山ある。これから2年、正念場になりそうだ。
2014年5月期(連結)は、売上高120億円(2.5%減)、営業利益1億3000万円(37%減)、経常利益同(44%減)、純益1000万円(84%減)に見直した。配当は期末18円の予定。飯田社長(58)が上昇運だけに困難を乗り越える見通し。ざっと6割生協ルート。残り4割が一般ルート、BtoC、その他が5、6割になると様相が一変する。最高益を計上した12年5月期から2年足らず。むしろ、14、15年消費税引き上げをこなし足場を固めるところだ。