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企業レポート

3Qから相乗効果  MARUWA  1月17日 (2014.01.16)

ドラマチックな展開 

YAMAGIWA次第で大化け

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MARUWA(5344)は化ける。前期4Qから様変わり。YAMAGIWA次第で大化けも考えられる。主力のセラミック部品(2Q連結累計19%営業増益)が好調な上、照明機器(同営業損失1億9600万円)にYAMAGIWAがフル寄与。3Qから相乗効果も見込まれるためだ。LED向けセラッミク基板で世界シェア8割といわれ、東京五輪、リニア開業を視野に都市再開発が口火。親会社が同基板をYAMAGIWAに供給し、独自のデザイン、意匠で顧客の期待にこたえる仕組み。軌道に乗れば海外の受注も予想され、やがてセラミック部品(今期計画214億円)と肩を並べ、追い越す支柱になる。前回述べたように、今期126億円(YAMAGIWA100億円)でスタート。1923年創業だけに優良顧客が多く、親会社もYAMAGIWAを通じて連携できるため付加価値が高い。1、2Q輸送、物流、事務所、倉庫など合理化費用を計上し赤字になったが、3Q黒字転換した模様で4Q以降収益拡大。9月28日名古屋、1月22日に大阪ショールームオープン。東京でも予定しているほか家具、カーテンも提案。3、6月新作発表会。さらに、通販でアピール。2、3年すると利益がどっと出そうな印象。YAMAGIWAの社運を見ると、来年から運気好調と出ている。一方、世界シェア70%といわれる窒化アルミ、同ケイ素中心にセラミック部品が堅調。HEVやLED、スマホ向け抜きんでた存在。デジタル家電向け汎用部品と一線を画している。照明機器の場合、光の質に踏み込んだ高いレベルに見どころ。マレーシアでこなすようになると世界供給につながる。さらに、次世代ウエハー対応の大型石英ガラス(450ミリ)を子会社が開発。従来の300ミリと比較にならないほど半導体デバイスができるため、メーカーの量産開始に備えた。英国のGPSモジュール、位置情報の会社買収も次世代の材料とみられる。

 2014年3月期(連結)は、売上高340億円(39%増)、営業利益37億円(62%増)、経常利益39億円(20%増)、純益26億5000万円(31%増)の見通し。4円増配し34円配当(期末17円)に修正した。2月6日3Q発表の予定。設備投資30億円(前期32億円)の計画。来期35~40億円レベルという。窒化アルミの増産が目玉になりそうだ。1984年に新設した土岐工場と89年のマレーシア工場が収穫期を迎え、2001年MARUWAKCK、04年MARUWA QURTZ、05年MARUWA SHOMEIなど買収した子会社が一本立ち。YAMAGIWAが最大案件になった。今年、来年ドラマチックな展開が予想される。

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