反動こなし堅調 NDS 12月26日 (2013.12.25)
考えられるジャンプ
現場体験積み実質受注高最高
NDS(1956)は一服。前期急伸の反動をこなし堅調。今、来期踊り場を抜け出しそうだ。NTTのアクセス工事が堅調な上、モバイル系も継続案件。復興特需をきっかけに東京五輪招致、来年度リニア着工を巡り名古屋駅のスーパーターミナル構想など新たな手掛かり。05年愛知万博当時ミッドランドスクエアの通信インフラを受注した経緯から10年振りに脱皮。来年5月60周年を控えモチベーションが上がっている。2Q新潟県警が「iNFO VISION 動線解析」を採用し防犯需要が他県に広がりそうなほか、第8回光通信工事技能競技会(全国18社90人参加)で総合優勝。全競技入賞も支援材料。前期のプラチナバンド関連50億円、地下鉄不感知対策30億円を特需とすれば、2Q連結累計受注高417億円(5%減)が実質最高。通期でも760億円(11%減)見込み高水準。6月25日、前期嚆矢に脱皮近いと述べた。これまで3年、3大都市圏中心に北海道、東北、中国、九州など離島を含め現場で実績を積んだ体験が物語るもの。若手の台頭がうかがえる。ひところ突出したNTTに対し公共、民間工事が出回り、太陽光発電設備や高速道路関連工事など受注増。小粒でもモノにしている。一方、ICTソリューション、住宅不動産事業が伸び悩んでいる印象。3、4Q追い込みが注目される。
2014年3月期(連結)は、売上高770億円(9%減)、営業利益20億円(40%減)、経常利益23億円(37%減)、純利益12億円(22%減)に修正なし。配当は60周年記念2円増配を発表し12円(期末7円)の予定。前回述べたように、今年はNTT(9432)をはじめドコモ(9437)、KDDI(9433)、ソフトバンク(9984)もITバブル以来の値上がり。通信インフラ各社の出遅れが目立つ。3、4Qを踏まえ来期もトータルで堅調な見通し。ジャンプなしというが、五輪招致、リニア着工となれば戦後最大の内需拡大も予想され、2015年にかけて前哨戦。来年3月7日に大阪で日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(300m)がオープンする予定だが、地元でも15年10、11、12月大名古屋ビルヂング(175m)、郵政新ビル(196m)、JR東海新ビル(220m)が相次ぎオープンの見通し。その後、五輪に向けて従来のインフラ一新に拍車がかかる。このため、2024年(70周年)にかけて最大のビジネスチャンス。前半ジャンプすると考えられる。会社は2014年安定運で15年大きな変化。翌16年再び上昇運。伊藤社長(60)も同運で非常に興味深い。相当な水準訂正が見込まれる。