高値圏で頑強 メディカル一光 10月6日 (2010.10.06)
計画を上回る折り返し
もうひと山見越している株価
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メディカル一光(3353・JQ)は堅調。計画を上回る折り返し。4月の薬価・調剤報酬改定をこなしている。見込みより連結3%増収(同10%営業増益)によるもので、主力の調剤薬局事業(4%増収)が健闘。医薬品卸、ヘルスケア、不動産事業も締まっている。しかし、最高になった前期を境に今期から慎重。最大手アインファーマシーズや日本調剤、ドラッグのマツキヨにスギHDなど大同小異。医薬分業が6割に達し、大病院中心に一段落。「オーバーストア」が視野に入っているためだ。
株価は、4月16日22万5000円(1株あたり純資産17万9887円)まで戻し高値圏で頑強。もうひと山見越している。09年から本格的になってきた業務・資本提携を踏まえ、中期計画に盛った連結売上高300億円・経常20億円(15年2月期)の可能性が手がかり。10、11年上昇運でビジネスチャンスという。前期末72の調剤薬局(今期2計数化)と3期10施設開設予定(同3計数化)の有料老人ホームが焦点。人材育成に心血を注いでいる。
9月30日発表した2Q連結累計は、5%増収、3%営業減益、4%経常増益、22%増益。薬価・調剤報酬改定の割にしっかり。この分なら後半も期待をもてそうだ。
11年2月期(連結)は、売上高173億3300万円(1%増)、営業利益8億2600万円(15%減)、経常利益7億5000万円(16%減)、純益3億6200万円(21%減)と修正なし。配当は25周年500円を落とし、期末3000円の予定。15年(30周年)にかけて事業確立期とみられ、10、11年前哨戦。今、来期が5年後を左右しそうだ。