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企業レポート

反転待ち  ゲオ  12月11日 (2013.12.10)

新本社稼働し締まる 

独自の「GEOアプリ」を提案 

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 ゲオHD(2681)は踊り場。反転待ちだ。今、来期出直りが見込まれる。2Q連結累計売上高最高の折り返し。利益も予想より落ち込みが小さい。需要期の3Qを迎え果敢に戦っている。9、10月上振れし11月一服の模様だが、12、1月書き入れ時。8月から名古屋中心部に集約移転した新本社が稼働し締まってきた。一部物流拠点を残して春日井の90%に収まり、創業者の安・近・短を受け継いだという。4日、連結子会社ゲオディノスを健康コーポレーションの公開買いつけに応募する旨発表したが、主力のメディア・リユース事業に集中する一方、第3の支柱を模索しているのも事実。スマホやタブレットが普及しネット販売が伸びる中、ライバルCCCの購買データー販売、ブックオフ売却、ライブ事業進出も伝えられ踊り場に違いない。ソニー(6758)、任天堂(7974)然り。DVDレンタルがユーチューブに流れ、ゲームコンテンツもスマホ向けに拡大。連結営業利益、同純益が最高になった2012、13年3月期に馴染まない。相当な乖離もうかがえる。この先CCCと頂上決戦が予想されるものの、同社の得意な店舗販売がネット販売と共存できればしめたもの。大手が市場を二分する寡占市場でも油断できない。ブロックバスターが前例。米国で起きたことは日本でも起きるという。4月に連結子会社ゲオとセカンドストリートが合併したほか、10月千葉県柏市にスーパーセカンドストリート店オープン、11月関東・信越一円に72店舗展開するファミリーブックを子会社化。さらに、同11月1600万会員に向けグループ独自の「GEOアプリ」を発表。ユーザー300万人獲得を目指し新たなネットワークづくりを提案した。2019年(30周年)にかけて事業確立期。むしろ、消費税引き上げ、東京五輪後がポイントとみられる。

 2014年3月期(連結)は、売上高2630億円(1.4%増)、営業利益107億円(33%減)、経常利益110億円(29.7%減)、純益55億円(34.4%減)に修正なし。配当は中間1600円、期末16円(1株につき100株分割)の予定。メディア事業は前期落ち込んだレンタルが持ち直し、新品の「モンスターハンター4」がヒット。反転のきっかけをつかんだ。リユース事業は前半110.8%(既存店101.3%)で折り返し後半も堅調な見通し。12月商戦が鍵を握るという。来年安定運だけにスーパーセカンドストリート店、ファミリーブック、GEOアプリの反応が気になるところ。3Q発表(前期2月7日)を踏まえ緊迫している。

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