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企業レポート

45円配当表明  三ツ知   8月11日 (2011.08.10)

活気戻り1Q発表楽しみ

自動車生産が予想以上に回復

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三ツ知(3439・JQ)は復調。持ち直す見通し。早々、45円配当を発表した。4月27日、7月28日の修正発表によるもので、震災後予想以上に急ピッチな自動車生産回復が手がかり。7月から円ドル80円割れが気になるが、タイ、中国、米国の現地生産拡大。グローバル化の推進とシロキ工業との連携に見どころ。前期4Q減産で落ち込んだが、期初から活気が戻り、1Q発表(昨年10月29日)が楽しみだ。同社の魅力は、高度な複雑形状部品をつくり出す冷間鍛造技術。鍛造金型の内製化に着手し、もう一皮むけるところにきた。それに前期2割を超えた海外売上高の伸び。タイ現法からインドに渡りをつけ、北米にひきかえ中国、アジアの顧客層が見込まれる。シロキが小型車の部品に強く、最近パワーシートや軽量ドアサッシの新製品でヒットを飛ばしただけにだぶって見える。2013年(50周年)が次の節目。トヨタ、シロキも50周年で苦労しており、今、来期どんな手を打つか注目される。

11年6月期(連結)は、8%減収、38%営業減益、同経常減益、同減益。1Q堅調だったが、2Q以降波乱含み。3Q震災につかまったものの、4Q予想外に回復し上方修正している。12年3月期(連結)は、売上高94億6500万円(10%増)、営業利益6億2100万円(33%増)、経常利益6億2000万円(同)、純益3億9100万円(39%増)の見通し。中間配当20円(9月26日開始)の予定。社運は今年抜群。12年に1度の上昇運。年明けまで続くという。地道でひたむきだけに反転待ちだ。

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