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企業レポート

第3の支柱が課題  システムリサーチ  12月3日 (2013.12.02)

一躍ビジネスチャンス 

連結営業利益、最高益更新目前

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  システムリサーチ(3771・JQ)は好調。10月25日上方修正。受注件数がリーマンショック前に匹敵し活気に包まれている。トヨタ中心に自動車・製造業関連が2ケタの高い伸び。予想以上の円安で弾みがついた。それに、前回述べた2014年度消費税引き上げと軽減税率、16年度マイナンバー制度導入を控えるなど人手不足が表面化。現在120人の東京支店を倍増するほか3大都市圏1000人体制(17年3月期)を表明。一躍ビジネスチャンスを迎えた。中途採用増やM&Aなど要員確保に全力を挙げる。10月29日1740円をつけ5月の戻り高値1700円を更新した。経産省の特定サービス産業業態調査によると、9月の情報サービス業売上高1兆2340億円(3.2%増)。8月の0.6%増から大幅に伸びた。このうち、ソフトプロダクツ19.5%増。同社の場合、WindowsXPサポート終了告知や消費税のソフトリプレース市場活性化により16.9%増。トータル連結累計17.8%増収の折り返し。プロジェクトのトラブルで0.6%営業増益にとどまったものの3、4Q取り戻す見込み。部門単位で目標以上の利益が出ると年度末に締め、決算賞与に跳ね返るためだ。部門ごと与えられたテーマに対し高品質・短納期・低コストを実現。モチベーションが高い。06年パナソニックから譲り受けたイリイ(連結子会社)が前半予想外の営業利益を計上。今後延べ数千社のメンテ、消費税対応など本領発揮。昨年12月設立したソエル(特例子会社)に技術1、2部から案件発注。現在11人の規模になり、障害者自立支援の取り組みも始まった。主力のSIサービス(2Q連結累計58%)、ソフトウェア開発(同41%)に次ぐ第3の支柱が課題という。前回触れたセールス4アンド8/webオーダーシステムやイージーストック/在庫・倉庫管理システム、イージーマイショップ/ネットショップなど出番待ち。来年から5年上昇運だけに1、2飛び出しそうだ。現在、東証上場に向けて仕切り直し。社員1000人、連結売上高100億円、営業利益10億円(2016年3月期)が5年計画の目安。08年3月期の営業利益5億7400万円、翌期の最高益2億9400万円更新を目前にとらえた。

 2014年3月期(連結)は、売上高85億5600万円(12%増)、営業利益5億6400万円(52%増)、経常利益5億5400万円(同)、純益3億43万円(51%増)の見通し。修正していない。配当は期末50円を据え置く予定。2021年(40周年)にかけて収穫期。20年東京五輪招致が決まり願ってもないポジション。この上、新体制になれば申し分ない。2014、15年にも大幅な水準訂正が見込まれる。

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