2Q連結最高益 大同メタル 12月8日 (2010.12.08)
本来の実力垣間見る思い
サバイバル・プランも成果
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大同メタル工業(7245)は堅調。2Q連結営業、経常、純益最高の折り返し。11月26日647円(連結1株当たり純資産553円)の高値をつけた。その後もしっかりしている。9月末に解散・清算手続きが完了した米国連結子会社(2)に伴う法人税等調整額37億3600万円計上が伏線。1、2Q自動車中心に建機・産機など予想以上に受注が回復。財務基盤修復、生産・販売・物流拠点再構築、一連のコスト構造改革など7月6日述べたサバイバル・プランの成果も大きい。1Qを発表した8月4日、早々3期ぶり12円復配を表明。3、4Qも堅調な見通し。環境配慮型の自動車用鉛フリー軸受(鉛を使わない)が欧州で受けており、HV向け耐久性の高い軸受けも受注増が見込まれるためだ。直近4期サブプライムバブル、原材料高、リーマンショック、円高株安にも翻弄されたが、前期底入れしリバウンド入り。今期は6年ぶり最高益を更新する経過にあり、3Q発表(前期2月12日)が楽しみだ。09年(70周年)を節目に2度目の事業確立期。来年もう1年調整運だが、「ネクスト10」に太陽光発電の集光レンズをはじめ次世代の備え。サバイバル・プランをものにすると新たなテーマが待っている。
2Q連結累計は、29%増収、営業利益35億4100万円、経常利益27億5900万円、純益57億600万円と予想以上。ミスマッチを解消した。自動車用軸受が81%を占め採算も大幅に改善している。本来の実力を垣間見る思いだ。11年3月期(連結)は、売上高608億円(19%増)、営業利益70億円、経常利益58億円、純益70億円に見直した。中間配当6円(12月10日)を実施する。設備投資28億円(前期29億円)、償却47億円(同53億円)の計画。インフラ再構築は09年3月期で一段落した。もう1年たつと収益・財務改善に弾み。社運も好転する