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企業レポート

餅屋は餅屋  ショクブン  10月1日 (2013.09.30)

顧客軒数減少に歯止め 

3Qから巻き返し本領発揮

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ショクブン(9969)は底入れ。前期4Qから1、2Q顧客軒数の減少に歯止め。この間評判の「お試し半額キャンペーン」を9月30日~12月29日まで延長。4期ぶり増収増益の見込み。35周年特別企画によるもので、今後祭日営業を加味すると、3Q需要期を踏まえ2期ぶり連結売上高100億円大台回復。採算も改善する見通し。安心・安全、接客、材料・メニュー3項目を行動基準に幹部社員教育、社員の意識改革が手掛かり。35年前に食材宅配の将来性を見越して立ち上げ、駐車場事業(約20億円)を切り離してから専業だけに本領発揮。今、来期転機になりそうだ。しかし、1Q連結7%減収、営業利益2100万円、経常損失1000万円、純益1億1200万円(固定資産売却益1億9700万円)。2Qも酷暑、台風が響き計画の累計増収未達の感触。事実上、食材厳選、仕入れ価格引き下げ、生産・販売体制見直しなど原価7.6%、販管費6.8%(1Q連結)改善によるもの。前回も述べたが、食品宅配の市場規模1兆7000億円(2011年度)、15年度1兆9000億円といわれ新規参入続出。古参の生協、ネット系、冷凍食品、居酒屋、牛丼チェーンなど全国レベル。総務省によると、9月に65歳以上の高齢者が初めて総人口の25%に達し火がついたような印象。一様に管理栄養士のもと行き届いたサービスを提案しているが事業多角化の一環。餅屋は餅屋。本業、專業の出番がやってくる。お試しキャンペーン「エコクック」5日間コースの場合、2人用4600円、4人用7300円(税込)が半額。古希を過ぎ口の肥えた顧客が重宝している。3月から春日井の食品加工場を改修し12月完成の予定。半調整、機材投入、無菌、真空パックなど推定能力2割増。介護、業務用ニーズにこたえるという。5年前630をピークに現在592ルート(前期末599)。1都2府5県に及ぶもので、ひところ口座数5万といわれ、不採算ルートを一掃した。このため、今期から増収増益に転換。2017年(40周年)にかけて一皮むける場面。来年から5年上昇運で楽しみだ。

 2014年3月期(連結)は、売上高103億1900万円(7%増)、営業利益3億9000万円(3.9倍)、経常利益2億7600万円、純益3億1800万円の見通し。配当7円(中間3.5円)を据え置く予定。設備投資1億5000万円(前期2億円)の計画。半期8000円相当の自社製品優待に人気がある。餅屋は餅屋。3Qから巻き返しが予想され、水準訂正が見込まれる。

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