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企業レポート

潮目迎え持ち直す   中央紙器  9月10日 (2013.09.09)

1000円大台キープ

3期ぶり増収増益の見通し

 

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中央紙器工業(3952)は潮目。1、2Q底入れ。3、4Q回復。3期振り増収増益の見通し。主得意先の自動車、電機関連の海外生産移管、価格競争を主因に減収減益。アベノミクスの影響なしという。しかし、8月に2年振り段ボール古紙が15%前後上昇し先高感。4~6月GDPをはじめ景気指標の好転から新車販売が中古、補修部品に波及するとみられ、8日決まった2020年東京五輪も支援材料。追って持ち直す公算が大きい。一方、中国が連結売上高の2割弱を占め、華南地区の輸出減少、生産調整、価格競争も峠。2Q踏ん張りところだ。同社の場合、マジックといわれる梱包・生産技術とトヨタ(筆頭株主)仕込みの品質・コスト・スピード、それに改善提案が目玉。リーマンショック後、いち早く連結最高純益(2011年3月期8億7100万円)を計上し注目された。前期まで世界規模のパッケージコンテストでワールドスター賞連続10年受賞。今期は自動車用オイルクーラー二重管集合包装仕様(組み立て時間52秒が8秒)、衛生陶器のアジャスト機能つき新型包装(大中小3製品を一つの包装材でこなす)がジャパンスター賞向けの製品。いずれもワンピースでお見事。今後これら製品のワールドスター賞を目指す。前者は組み立て工程短縮化のほか不具合ゼロ化、5品番汎用化。さらに材料3%削減、保管スペースを60%削減したもの。後者は専用を汎用仕様にしたうえ、包装部材5から2種類、作業時間15%、組み立て時間も10%向上という。開発部隊は10人がレギュラー。20、30代の若手中心に格闘しているのが清々しい。

2014年3月期(連結)は、売上高130億円(4%増)、営業利益12億5000万円(8%増)、経常利益13億円(5%増)、純益7億9000万円(6%増)の見込み。配当38円(中間19円)を据え置く予定。前期3、4Q落ち込んだだけに慎重だが、2年振りに反発した段ボール古紙が市況好転の手掛かり。1Q 10.5%減収、22.3%営業減益、18.5%経常減益、17.6%減益だが、年初来1000円大台をキープ。09年から5年右肩上がり。93年に上場して以来初めてだ。昨年と今年調整運で来年から上昇運。5~6年続くとみられ、やがて転機がやってくる。

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