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企業レポート

面目一新    藤久  9月6日 (2013.09.05)

 前期渾身の企業努力

 今、来期精度上がり期待もてる 

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藤久(9966)は反転。前期3、4Q渾身の企業努力。今、来期増収増益の見通し。5月30日東・名証1部指定承認を実現し面目を一新した。同3Q既存店4.5%減を底に4Q3.3%減に戻し、減収に見合うコストコントロールを断行。上期1000万円に対し下期10億3500万円の営業利益を計上した。前期、厚生年金基金脱退損失8億1900万円など懸案処理一巡。期末のポイント引当金減少が利益に貢献した。この結果、予想を下回ったものの4.5%営業増益に持ち込んだ。収穫があったとすれば達成感という。前期末460店舗(純増33)。うちソーイングスクール開講126(同39)。教えることは学ぶこと。開講拡大を図るほか、既存講習会、出張・イベント講習会など提案活発。長野、静岡の店舗がリードしている。前回述べたようにミシン販売(前期2万9300台)や布地の需要増をもたらした。今期の出店30(退店15)に対し、ソーイング開講29の計画。前期の出店53(退店20)にひきかえ精度が上がる見込み。最近人気を集めているのが、がま口パーツ。財布や化粧ポーチのほかスマホ、iPad、ゲーム機専用がまぐちも登場。専門店が続々出店する一方、8月8日がパチンパチン「がま口の日」に認定されるなど生まれ変わった印象。もうひとつ。素材とデザインにこだわった大人のためのディズニー。ディズニーカンパニー90周年にちなんだハピネスアートのデザイン。この生地でバッグや小物をつくると、古いものから新しいものまで楽しみ方を知っている大人のアイテムになるという。復古か復活か一度消えたものが付加価値を伴って登場している。前回述べたように、1983年「トーカイ」1号店から30年。93年オーナーシステムを立ち上げ20年。これまで成功したものの代替わり。再構築の時を迎えた。オーナーシステム店舗の場合、8年前183をピークに現在130。保証金をはじめ条件を緩和するなど増やす意向。ひところ2000円の客単価(前期1430円)が直近底固め。猛暑が峠を越し徐々に持ち直しているようだ。

 

2014年6月期(非連結)は、売上高235億円1300万円(5%増)、営業利益10億8700万円(4%増)、経常利益10億9900万円(3%増)、純益4億4000万円の見通し。2円増額し32円配当(中間16円)の予定。前期投入した53店舗フル寄与、既存店プラス転換、ソーイングスクール増加を見込んだもの。講習会を通じて積極的に声を掛けている。3Q需要期にあたり、夏場以降上昇運だけに明るさがほの見えた。6月27日1930円を戻り高値に一服しているが、リーマンショック直前の水準を回復しており強い。今、来期期待をもてる。

 

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