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企業レポート

復活 名古屋電   9月1日 (2010.09.01)

前期と並び上方修正も     情報装置につぎ検査装置反転

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 名古屋電機工業(6797・名2)は復活。前期きっかけをつかんだ。政府の経済対策に伴う情報装置の受注増によるもので、今期反動を見込んでいるものの、2月に内定した干場社長(62)による新体制が手がかり。オプトエレクトロニクス事業部を通じて検査装置も反転が見込まれるためだ。今期連結12億円(前期7億1000万円)の計画。商品設計・同構成・価格設定など大幅に見直し、従来3000万円の最高価格帯を半分に下げたほか、中・低価格帯も3割下げて拡販。1月製品発表、4月中国の展示会でも注目された。政策支援の景気回復が踊り場にさしかかり、積極的なデフレ対応が不可欠になっている。同社の場合、公共投資中心の情報装置が年度末に集中し、1~3Q緊張感のない状態が続いたが、検査装置が持ち直すと締まってくる。

 1Q連結は、332%増収、営業損失5億1900万円、経常損失5億1300万円、純損5億1200万円のスタート。損益は前期より悪化したが、前期受注高145億円(20%増)、受注残61億円(5%減)と比較的堅調。2Q黒字転換し、3~4Q締まると面白くなる。

 11年3月期(連結)は、売上高123億円(17%減)、営業利益2億6000万円(79%減)、経常利益2億7000万円(78%減)、純益4億1000万円(61%減)と修正なし。配当は2円減配し、期末5円に戻す予定。08年(50周年)を最大の節目に動乱期のさなか、今年は夏場以降上昇運で、前期と並び上方修正を期待できる。

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