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企業レポート

半年後次のステップ  サーラ  8月7日 (2013.08.06)

 

自他ともにリフォーム

 今、来期ビジネスモデル再構築

 

 

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サーラコーポレーション(2734)は踊り場。第4次中期計画大詰め。追い込みに入った。前回述べた既存事業見直し、新分野、成長分野の取り組みが焦点。半年後、次のステップに進むとみられ、連結売上高の半分、利益の大半を占めるエネルギー関連事業再構築がポイント。立ち上げがリーマンショックと重なり5期連続営業赤字のホスピタリティ事業、前期営業黒字転換したエンジニアリング関連事業、収益基盤が安定しているカーライフ、アルマルヘルスケア事業も連動。中部ガス、サーラ住宅グループと連携する上で自他ともにリフォームの時を迎えた。昨年11月から円高修正。現政権のもと定着したと考えられ、消費税引き上げを踏まえ2014、15年大回り3年。金利上昇、インフレに対する備えもある。中部ガス、サーラ住宅グループと合わせ連結売上高2000億円以上。従業員トータル豊橋市職員を上回るとみられる規模。公務員より真面目といわれるだけに、リフォーム一色となれば影響も大きい。すでにTOTO(5332)やLIXILグループ(5938)、リンナイ(5947)などリフォームの収益が過半を占め、消費税引き上げ後拍車がかかる見込み。人口減と高齢化に伴う成熟社会を豊かなものにするため、21世紀のビジネスモデルが欲しいところ。地方都市で過大といわれる存在感が反転のエネルギーとみられる。愛知県東三河と静岡県遠州地区、さらに輸入車№1・輸出車№2といわれる三河港が地盤。トヨタ(田原)、スズキ(浜松)、ヤマ発(磐田)など大企業が控え、全国や海外に手が回らず東海三県で事足りたことも事実。しかし、1909年創業の豊橋瓦斯、翌年の浜松瓦斯から100年有余。次の100年も事足りると限らない。今、来期新旧中期計画を通じて決算に減り張りが出ると面白い。何しろ、エネルギー関連事業のガステックサービスが全国LPガス業界2万4000といわれる中で大手の一角。カーライフ関連事業のVW販売台数全国2位、アニマルヘルスケアの「アスコ」もトップクラス。どの事業もレベルが高い。

 

2013年11月期(連結)は、売上高1390億円(1%増)、営業利益19億5000万円(16%増)、経常利益22億円(11%増)、純益12億5000万円(27%増)の見通し。修正していない。配当10円(期末5円)を据え置く予定。優待つきだ。設備投資35億円(前期23億円)の計画。2Q連結累計4期ぶり減収。円安と高めの気温が響いたという。前半需要期だけに後半踏ん張りどころ。今、来期リーマン前のピークを突破すれば、市場でも大幅な水準訂正余地(連結1株当たり純資産679円)。目を離せないところにきた。

 

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