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企業レポート

前期から様変わり  日東工業  7月23日 (2013.07.22)

グループ経営本格化

サンテレホンと南海電設次世代の扉

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日東工業(6651)は続伸。7期ぶり連結ピーク更新の見通し。前期から様変わりだ。1月10日リーマン前の水準と述べたが、29日予定している1Q発表を通じてグループ経営本格化。前期4Q連結入りしたサンテレホン、南海電設の取り込み次第で化ける。これまで有力な取引先にとどまっていたが、今回一本化により情報通信インフラをトータルで提案。開発、供給、施工までソリューション機能が高まるためだ。サンテレホンは東京中心に全国展開。人材の層が魅力という。このほか太陽光発電システム関連製品、充電スタンド、ホームエレクトロニクス・マネジメントシステムなど成長市場に布石。海外でタイのエレット(従業員約290人)復活。今年2月稼働した中国河南省の新工場(同60人)も新たな手掛かり。課題をこなしアセアン、中国の需要増に備える。原発を取り巻く電力問題、日中関係悪化にも拘らず復興需要継続、補正予算執行、消費税引き上げに伴う住宅投資の駆け込みなど追い風。リーマンショックから5年、乗り切っただけに逆回転の反動が見込まれる。前期為替差益を5億円計上したが、子会社に貸し付けた評価益によるもので、円安株高の影響間接的。これまで材料費が2億円上がった程度という。1Qほぼ計画通り。2、3Q太陽光関連製品や公共投資、復興関連など需要期入り。個別には通期減収予想で慎重だが、海外、グループ経営浸透に見どころ。前期急伸した反動を勘案しても来年から上昇運。いつも後半強いだけに前半の出来が鍵を握りそうだ。

2014年3月期(連結)は、売上高950億円(23%増)、営業利益100億円(19%増)、経常利益102億円(14%増)、純益58億円(13%増)の見通し。連結配当性向30%を基準に44円配当(中間22円)の予定。設備投資29億円(前期40億円)の計画で一段落。更新が大半という。3~5月にかけて菊川・唐津工場、及び東北日東工業(連結子会社)で太陽光発電事業稼働。全国レベルで市場が拡大し、前期67億円計上した接続・集電箱など太陽光システム関連製品120億円見込んでいる。サンテレホンと南海電設取り込みに成功すると、アパレル業界のSPA(製造小売)に匹敵する脱皮。次世代の扉を開いた。やがて収益構造が一変する。5月23日1985円を戻り高値に押しが浅く、06年10月10日の2450円を目指す展開に入った。

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