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企業レポート

踊り場こなす  キムラユニ  7月10日 (2013.07.09)

最高益更新する運び

中部から全国、海外展開本格化

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キムラユニティー(9368)は続伸。前期3、4Q締まり今期1Q堅調。連結最高益更新の見通し。直近5年、リーマンショック、東日本大震災を吸収。逆回転の反動が見込まれ、トヨタと同グループ(前期連結構成比40.3%)の反転攻勢も手掛かり。中期計画の連結売上高430億円、営業利益18億円、経常利益19億5000万円、純益11億4000万円(2015年3月期)を射程圏に捉えた。延べ10年、中部から全国、海外に駒を進め足固め。ミリオン単位といわれるトヨタ仕込みの品質を全国、海外でも取り組み本格化。期待にこたえられるかどうか今、来期にかかっている。主力の物流サービス(前期連結67%)が格納器具、自動車・情報・人材サービスは整備がルーツ。2011年(創業130年)から10年、戦前、戦後を通じて3度目の収穫期。前期から踊り場をこなし地道な改善の積み重ねに徹している。中部のプロが全国、海外でも通用すれば200年企業。前期、千葉の市川事業所で生産性改善の遅れ、職域拡大に伴う準備費用増加をモノにしたのが印象的。顧客がネット通販だけに自動車や家電、文具関連などさばくのと一線を画したもの。北米子会社の受注落ち込み、投資損失引当金1億500万円計上も10年目の節目。持ち直す見込みだ。一方、中国の広州と天津の物流事業が前期32億円(35%増)のレベル。尖閣の影響が軽微の模様で保管単価の改定に成功。このほか、円安に振れ為替差益を計上した。今、来期大筋順風とみられ、例年3、4Qの粘りが見どころになる。

2014年3月期(連結)は、売上高406億円(5%増)、営業利益15億5000万円(14%増)、経常利益17億円(2%増)、純益10億円(8%増)の見通し。配当22円(中間11円)を据え置く予定。実現すると5期連続増収増益。名実とも最高益を更新する運び。26日予定の1Q発表が注目される。3月豊田、7月に犬山と稲沢で太陽光発電稼働。年間4000万円売電収入の見込み。今期トヨタが大幅増益予想で1Q上振れ含み。このため、久々に明るいスタート。昨年から今年踊り場だが、前期乗り越えた模様で仕事運が安定。木村社長(61)は今年一杯安定期。来年、再来年焦るなと出ている。ゆくゆく95年の公開値1860円(1株当たり連結純資産1812円)奪回も夢でない。

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