今、来期最高益更新も
採算改善、35円配当表明し溌剌
サーラ住宅(1405)はは1Q一服。2Q以降、事実上続伸。今、来期連結最高益更新とみられる。6月7日の上方修正によるもので、予想以上に好調な分譲住宅が主因。太陽光発電設備を標準装備している。それに、請負も計画通り。リーマンショック後徹底した仕入れ、施工、工期見直しが浸透し採算の改善が目立つ。このため、35円配当(当初30円)を表明。6月11日、45周年記念として豊橋善意銀行に100万円寄付した。40周年が同ショックに当たり、業績回復にちなんだもの。今期は創業45周年、発展の原動力になった外断熱工法25周年。次世代省エネ基準に対し、断熱性能を約30%引き上げた「カノンG-S45」が目玉。5月1日、外断熱・二重通気工法で最高スペックの同商品キャンペーン開始。独自開発だけに付加価値が高い。トータル2Q連結累計165億円の受注をこなし、直近10%増で推移。前期最高益に貢献した分譲マンション(30億円)が抜けたものの溌剌としている。計画では通期延べ540戸の引き渡し。木材や生コンなど資材高吸収が課題という。6月28日発表された新設住宅着工によると、5月7万9751戸(15%増)。年率換算102万戸余りで4年7ヵ月ぶり。9ヵ月連続増加した。今後円安株高より長期金利上昇、消費税引き上げが焦点になるが、住宅ローン減税拡充もあり施主の対応冷静。金利に敏感で逐一考え動いている模様。中長期、住宅履歴のもとでリフォームをはじめソリューションビジネス本格化。これまで名古屋6000、三河7000、浜松2000棟といわれるデーター管理。築20年で3000棟を数えるだけに人材が揃えば回り出す。来年から5年上昇運。水谷社長(65)も上昇運でチャンス到来。昨年11月から本社屋上の太陽光発電を開始。軌道に乗ったという。
2013年10月期(連結)は、売上高323億円(1%増)、営業利益11億円(9%減)、経常利益11億4000万円(8%減)、純益6億2000万円(2%減)に見直した。期末配当25円の予定。2Q累計で販売用不動産39億円(25%減)が目をひいた。回転が利いている。もはや住宅着工にとらわれず、リンナイ、TOTO、ノーリツなどリフォーム向け売り上げが過半を占める時代に突入。今、来期過渡期とみられ、長期金利と、消費税引き上げを巡りクライマックス。最高益更新が05年の公募価格1250円奪回につながればいうことなしだ。