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企業レポート

胸突き八丁  シロキ  7月3日 (2013.07.02)

国内外インフラ再構築

トヨタグループと交流活発

 

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シロキ工業(7243)は予想外。今期連結増収減益の見通し。当面厳しい場面が続くという。2月20日述べたように、前期4Q反転、円安定着、トヨタ1割増産など支援材料。これに対し、国内市場縮小、中国の落ち込み(推定尖閣前の8割)、北米の生産準備費用など足かせ。前期1月31日の修正発表によるもので、1Q早々必要な手を打ち6月13日の総会で認められた。このため、2012年度立ち上げたローリングプランが16年度にかけて進行中。発射台が定まらず軌道修正当然だが、2010年11月から事実上トヨタグループ入り。連結対象となり同グループと交流活発。品質、価格競争力など改良・改善の余地が大きい。6月19日いきなり2400万株の大商いに急伸したが、一部で「トヨタグループファンド」の買いと伝えられ妙に納得した。現に無借金、前期末の連結自己資本比率50.7%(09年3月期31.8%)。リーマンショックをしのぎ強くなった。今期、生産準備投資中心に連結67億円(前期59億円)投入し国内外のインフラ再構築。海外でタイの土日出勤、米国で新車立ち上げが目玉。国内では700億円(現在推定770億円)体制に向けて原価・歩留り改善に意欲。胸突き八丁にさしかかった。2期連続営業赤字の米国、直近月次で黒字転換したという。国内は東北、海外で中国を対象に完成車工場近隣にサテライト工場立ち上げも手掛かり。半製品を運び現地で組み立て納入するもので合理的。「東北シロキ」はトヨタ紡織現地工場内に設立し来年1月稼働予定。設備投資2億3000万円に対し、売上高33億円(2015年度)レベルという。ローリングプラン2期目。問題点が見つかり逐一手を打っているのが現状。1Q発表(前期7月30日)が注目される。

2014年3月期(連結)は、売上高1130億円(3%増)、営業利益16億円(36%減)、経常利益17億円(44%減)、純益10億円(37%減)の見通し。配当5円(中間2円)を据え置く予定。営業利益率1.4%(前期2.3%)に過ぎず、ローリングプランの5%にいつ跳ね上がるか楽しみ。同プランの5%成長、海外売上高50%(前期28%)もそうで、2016年(70周年)にかけて次世代の仕込み。会社は安定運だが、松井社長(57)が来年から5年上昇運。今、来期ステップの足場ができそうだ。

 

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