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企業レポート

今、来期出直し  ゲオ  6月26日 (2013.06.25)

懸案のガバナンス確立

グループ再構築、頂上決戦へ

 

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ゲオHD(2681)は潮目。直近2期連結営業利益、純益ピークアウト。今、来期出直しとみられる。主力のメディア、リユース事業も既存店が伸び悩んでいるためだ。直近4、5月累計それぞれ92.7%99.6%の水準。今期直営56(前期実績72)、28(同25)の出店・大型化を見込むほか、レンタルとリユース交流による新店舗投入、M&Aなど巻き返しに意欲。前回述べたように、5月8日12万9300円まで戻し、2010、11年につけた11万7000円のWトップを抜いた。期待先行によるもので、翌日減益見通しを発表し反落。反転の決め手を欠いているのが現状。市場も物足りないようだ。折から、3か所に分散していた春日井市の本社が賃借契約満了。8月1日から名古屋中心部に集約移転する運び。見方にもよるが、コストに遜色ないという。一方、10月1日を以って1株を100株に分割(基準日9月30日)。1単元100株に変更。25日の総会で現職の取締役全員が再任された。ガバナンスよし。現職で心機一転。既存事業の見直しが先決で、4月1日連結子会社ゲオとセカンドストリート合併が口火。巻き返しが始まった。GWを過ぎ夏休み、年末年始がポイント。来年4月消費税引き上げを控え、万一延期になっても踊り場。現在の金融緩和が格差拡大、物価高をもたらすとみられ、発展の原動力になった安・近・短のレベルアップが望まれる。依然、業界2位。数年後追いつき追い越す存在。CCCが強いといわれる都市部で頂上決戦を見ないことに収まらない。

2014年3月期(連結)は、売上高2630億円(1%増)、営業利益107億円(33%減)、経常利益110億円(30%減)、純益55億円(34%減)の見通し。100円増配し3200円配当(中間1600円)の予定。実際には100分に1に定款変更。10月から授権株式総数2億株になる。8月から新本社に移るが、引っ越しの気配が感じられない。往復タクシーの運転手がおろおろしていた。会社が踊り場にひきかえ、遠藤社長(35)は夏場から上昇運。来年にかけて強いエネルギーがうかがえるという。懸案のガバナンスを確立。グループ再構築、頂上決戦の仕込みが今、来期の見どころ。5月にリーマンショック前の高値を突破し期待をもてる。収益も当時のレベルに匹敵し、何が変わるか注目される。

 

 

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