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企業レポート

60周年2円増配  NDS  6月25日 (2013.06.24)

前期嚆矢に脱皮近い

今、来期何が起きるか楽しみ

 

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NDS(1956)は踊り場。1Q計画線で推移。今期も何が起きるか楽しみだ。前期の連結受注高最高。2、3Q大幅に上方修正しながら、今期ニュートラルに戻しているためだ。昨年10月現商号に攻める一方、今年5月創業60周年。早々記念2円増配(50周年1円)を発表している。前期の上方修正はキャリア大手のプラチナバンド関連工事50億円、名古屋市営地下鉄不感地対策工事30億円、光サービス開局工事28億円の受注が主因。これまで3年モバイル系中心に北海道、東北、3大都市圏、中国、九州など離島を含め受注消化。地下鉄不感地工事も器用にこなしリピートが考えられる。情報・通信業界はスマホ、タブレット(多機能携帯端末)、クラウドなど技術革新の最中。NTT,キャリア3社然り。同社も渦中に置かれ全国レベルで現場のニーズに対応。めいめい実績をもとにスキルアップ。ホーム、オフィス、システムなど身近なところでソリューションビジネスにしのぎを削っている。ちなみに、主力の総合エンジニアリング事業(旧通信建設)。通信インフラ整備が今後も進むとみられる一方、発注工事の小規模・低価格化も進み受注環境が厳しいという。このほか情報サービス、住宅不動産、ビジネスサポート事業も競争激化。60周年を迎え従来の殻を破る時がきた。嚆矢が前期の上方修正。70、80周年、100周年に向けるもので次世代の仕込み。今、来期ニュートラルに戻したまま終わると考えにくい。チャートを見ると、今年に入りNTT(9432)の動きがいい上、ドコモ(9437)、KDDI(9433)、ソフトバンク(9984)もITバブル以来の動意。今、来期締まると何か起きそうで興味深い。

2014年3月期(連結)は、売上高770億円(9%減)、営業利益20億円(40%減)、経常利益23億円(37%減)、純益12億円(22%減)の見通し。配当12円(中間5円)の予定。設備投資12億円(前期16億円)の計画。モバイル関連工事で離島体験、名古屋の不感地対策工事では納期が印象的。双方期待にこたえるもので手ごたえがあった。会社は昨年から踊り場でNTT,伊藤社長(60)も同運。3者同じ運命にあり今、来期もう一皮むけるところ。前期を嚆矢とみれば脱皮が近い。

 

 

 

 

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