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企業レポート

今、来期見もの  サンゲツ  5月21日 (2013.05.20)

住宅着工が高い伸び

駆け込みの反動後シェアアップ

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サンゲツ(8130)は好調。3期ぶり連結最高益を更新し続伸。今、来期見ものだ。来年4月から消費税引き上げを控え住宅着工、リフォーム尻上がり。円安、株高、住宅ローン金利上昇、さらに、輸入インフレなど先取りする動き。後半駆け込み需要に備えている。前年度16年ぶり6.2%増(89万戸)、新年度6.7%増(95万戸)といわれる住宅着工の高い伸びが手掛かり。半年後インテリアに跳ね返るためで、学校や病院、商業施設などリフォームの引き合い活発。単体売上高のピーク(97年3月期1301億円)更新も目前になった。おのずと反動をかぶるが、前向きに受け止め正攻法。市場にとって2年後消費税10%の影響予想以上。体力勝負とみられ、現在壁紙50%、床材10%、カーテン7%(推定)のシェアアップが見込まれる。再びM&Aも話題にのぼりそうだ。事実、05年連結子会社(100%)になったサングリーンが前期最高益。三協・立山に次ぎLIXIL、稲葉物置の代理店になり収穫期入り。続伸の見通し。08年同山田照明は営業赤字300万円。3月29日歌舞伎座新開場の照明を特命受注したが、節電対策の反動で減収が響いた。実績を評価する施主が多いだけに、マネジメントの改善が見込まれ、もう一皮むけるところ。日本の場合、欧米と違ってインテリアとエクステリアが一体化。案件次第で連結経営に弾みがつきそうだ。5月7日、米国カーペット・ラグ教会から「グリーンラベルプラス」認証取得を発表。ナイロン製カーペットタイル全点が対象。より高い環境基準をクリアした。4月25日公開した3D床シミュレーター(カーペットタイル専用)によると、壁紙、床材、カーテンをトータルで立体表示。単品でイメージしにくい空間を自在にとらえ効果的。次世代のスタンダードと考えられる。

2014年3月期(連結)は、売上高1290億円(5%増)、営業利益91億円(14%増)、経常利益94億円(12%増)、純益55億円(14%増)の見通し。設立60周年記念3円を落とし75円配当(中間37.50円)の予定。設備投資20億円(前期12億円)の計画。東京増築、名古屋の配送センターが目玉。例年3、4Q需要期だが1Q発表(前期7月31日)が楽しみだ。同社は来年から長大運。子会社が上昇運途上。日比社長(82)も多忙な上昇運。22日2696円で引けたが、大幅な水準訂正が予想される。

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