証券ビュー

アンコール伊勢町

意外に冷静な国内勢 民間企業も浮かれていない (2013.04.19)

17日に戻り一巡。出来高、売買代金が落ち込み仕切り直し。18日から調整に入った。寄り前発表された3月の貿易収支改善(赤字幅3624億円に縮小)靡かず、同百貨店売上高(3.9%増で3ヵ月連続)、19日にかけてG20にも反応薄。GW前後に集中する決算発表でふるいに掛かりそうだ。前週ゴールドマンが1万6000円説を流した矢先、先物売りに出くわした模様で失礼千万。NY金先物も1400ドルにまとまった売り物があるという。来年7月から10銭刻み(100社)とあって鬱陶しい。欧米の圧力とみられ、金融支援と引き換えに円安株高に加担した彼らの要求。自分たちのルールを押しつけてくる。17日0.6%に上がった長期金利が18日0.585%に下がったが、QE4といわれる黒田節の前日0.55%より高い。マネタリーベースを現在130兆円から270兆円。日銀が毎月7兆円(これまで4兆円)市場から直接買うわけで、18日高寄り後伸び悩んだが0.7%台まで水準訂正が見込まれるという。債券市場は株の100倍。ロスチャイルド系、カルフォルニアの年金ファンド、ヘッジファンドも出し抜いたといわれる黒田節。この程度の発熱なら上出来。26日の政策決定会合で黒田節Ⅱ。大胆な緩和に目くじらを立て売ってくれば買い下がり。やり返すつもりだ。17日、IMFの報告が白々しい。日本から再三出資を受けながら、金融緩和の副作用を警告。財務省が彼らの手先になっているフシもある。米国は、08年9月15日のリーマンショックで事実上破綻。リーマンをはじめソロモン、メリル、シティバンクなど主要金融機関が軒並み倒産に追い込まれた。以来、弥縫の限りを尽くし飛ばしでしのいだが、昨年暮れ財政の崖にはまり日本頼み。この上消費税引き上げを実現するため、次の首相を用意してモノにする構え。18日述べたように、2015年10月から日本版財政の崖がやってくる。それまで外資が今回やりそこなった国債先物売りのポジション再構築。仕掛けてくる見通し。これに対し、国内勢が意外に冷静。バブル崩壊のトラウマが尾を引き、前代未聞の黒田節に膾を吹いている状態。270兆円の現預金を持つ民間企業も円安株高に浮かれていない。さらに厳しい事態に備え、細心の注意を払って改善、改良に余念がない。帰趨は明らかで勝ちいくさ。これから2年、われわれも一人ひとり現場で戦うわけだ。原発が稼働しないのも現場の抵抗によるもの。相場を味方につけるとしめたものだ。

日経平均は18日162円安。1万3220円の引け。東証一部の出来高43億7000万株、売買代金3兆円。6月物が130円安で寄り引けも同じ1万3270円。東証によると、4月第2週も外資が1兆5865億円買い越し。3週連続で3月第1週を上回り最高という。彼らが賢いとは限らない。持ち駒で■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、それに■■■■(****)が堅調。新規に■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)が届いた。ホームセンター最大手■■■(****)も面白い。■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)もいつ飛び出すか目を離せない。■■■■■(****)、■■■■(****)は水準訂正本格化。ミニバブルでもスケールが大きい。(了凡)