証券ビュー

アンコール伊勢町

日銀が4~6月花咲か爺 キプロスの預金封鎖に尾鰭 (2013.04.02)

名実ともに新年度入り。反落した。寄り前に発表された短観が物語るように、大企業製造業のDIが改善する一方、中小の回復が鈍いためだ。設備投資も慎重な姿勢が目立ち、仮説と検証の乖離を埋める動き。19週連続買い越した外資が前週売り越し。キプロスの「預金封鎖」に尾鰭がついたようだ。3月31日7時31分のNHKニュースWEBによると、キプロスの預金者負担最大60%という。日本円で1200万円超の預金が対象。37.5%銀行の株式に転換して資本増強に充当し、22.5%を今後90日以内にキプロス銀行の資産を厳しく査定した上で株式に転換。残り40%も銀行に再建の目途がつくまで凍結される見通し。前後するが、同日4時40分同WEBによると4月1日から日本でもプレ「預金封鎖」に入る。90年から喧しくなった本人確認に次ぐ措置で、10万円超振り込む際、新たに本人の職業や取引の目的を確認する手続きが必要という。犯罪に利用されるのを防ぐため国際的な基準に合わせてというから白々しい。4、5月小康状態とみられるが、欧州は6月が年度末で決算処理を迫られ資金需給逼迫。米国は勿論、日本の金融当局も深刻な事態に青ざめ、自分たちもそうなると覚悟。一歩、一歩金融統制に踏み切ったという。キプロスは、ATMで1日3万6000円が引き出し限度。3月24日に13日ぶり銀行取引が再開されても1200万円以上の預金凍結。ロシアの金持ちはキプロス政府に没収の憂き目。オランダに飛び火したほか欧州全体に広がっている模様。しかし、欧米や中国、日本でも金融当局の間では「何も起きていません」というのが符丁。日銀が4~6月花咲か爺を演じそうで気が揉める。5月買いパニックと述べたが、6月に欧州の決算、7月に参院選を控え年央動転の気配。4、5月引き締めて臨むところだ。日本の場合、戦後の預金封鎖でダメージが大きい代わり、今回唯一戦勝国といわれるほど民間金融機関が健全。保有する外債も政府と日銀が大部分で破綻の心配なし。預金封鎖はキプロスでも明らかなように経済の混乱に伴い副作用が大きい。このため、副作用を上回る利益がないと意味がない。よって、見送りといわれる。消費税が3%から5%に引き上げられた98年に日本の金融危機ピークアウト。後遺症も事実だが免疫をつけた。今回、大回り3年で吸収できるはずだ。

日経平均は1日262円安。1ヵ月ぶり1万2135円で引けた。東証一部の出来高28億4900万株、売買代金2兆円。6月物が30円安で寄り240円安の1万2180円引け。新安値が出るほど振ってきた■■■(****)がS安。前期入るはずの研究協力金27億円が次期にずれ込み下方修正。5月中間とみられる決算発表でプラスに跳ね返る見込み。黄金分割で24万円、20万円が下値の目安。倍返し42、46万円前後になる。■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、も買い下がり。5月にかけて倍返し。■■■■(****)に見どころ。3月21日リフレの新総裁就任祝いで9万4000円の高値。1日述べたように、4、9、16日にも材料が出る見込み。5月倍返しとみられる。1日伝えられたのが、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)の反転。初動で負のバブルを一蹴し踊り場。適正な水準に戻す場面。アベノリスクも受け入れることだ。(了凡)