売り小回り買い大回り まともで健全なものが頼り (2013.03.19)
週明け反落。軒並み安の始まり。個別物色にとどまった。夜間取引で大幅安になったシカゴ先物を受けたもの。一転ドル94円、ユーロ121円の円高。15日ユーロ圏財務相会合に持ち込まれたキプロス金融支援、同日発表されたミシガン大消費者信頼感指数の落ち込みが主因という。このところ伸び切った面もあり利食い急ぎ。前週末高値引けの日経平均が安値引け。期待先行で上げているだけに仮説と検証がついて回る。ちなみに、日本のGDP成長率。07年から11年までリーマン、大震災をしのぎ中国に次いで世界2位。中国が3兆8000億ドルに対し1兆5000億ドルの伸び。米国の1兆1000億ドルを上回り先進国トップ。日本の経済規模が米国の3分の1に相当するため予想以上に大きい。消去法で残る根拠が健全性とすれば、20年デフレで鍛えられた日本が唯一とみられ、アベノミクスに拘らず上昇トレンド定着。小回り3ヵ月の売り物を大回り3年の買いで吸収できる。一例が20日白川総裁後の■■■■(****)。18日9万円の高値引け。10万円が目安で射程圏に入った。資本金1億円(額面100円)で出来高1900株に過ぎないが、新体制の可能性を織り込んでいる。それも白川総裁の「功績」によるもの。いわく、自分が何も出来ないことを知っていても、政府に向かっていかにも努力しているように振る舞い、その実成り行きに任せている。みる人が見れば達観。日本経済を成り行きに任せる方向で放置している旨がわかるという。国内外インフレ論者から散々叩かれ、それなりの誠実な対応に終始しても、何もしないのが一番とばかり信念を通す凄味があった。1から10まですべて理解し、やろうとすればできるのに敢えてしないリーダーがいたというわけだ。20日前後10万円になれば利食い千人力。気の利いた押しが入ると倍返しも考えられる。要するに、魔法の杖はない。18日述べたように、円安株高が予想される大回り3年の間に各自次の対応を考えること。日本が見本、手本でもあり、主人公は自分という設定。まだ序盤だが、経験則や学説が使い物にならない場面もしばしば。相場に学ぶところが大きい。いざとなれば、まともで健全なものがどれほど頼りになるかよくわかる。日本は昨年11月から米国の「連結対象」になった。米国は日本の信用で歳出強制削減、暫定予算合意、債務上限引き上げなど乗り切る意向。ゴールドマンやモルガンが円安株高の窓口とみられる。
日経平均は18日340円安。1万2220円の引け。東証第一部の出来高31億1300万株、売買代金2兆1600億円。6月物が240円安で寄り320円安の1万2170円引け。高値整理の踊り場にある。■■■(****)が確り。30万3500円を高値に29万円の引け。昨年2月の意趣返しを実現した。国内外治験トップ。政府が6月に医療イノベーションを取りまとめる意向で実用化に弾み。みずほ証券に代わり、野村が3月「宣戦布告」したのが大きい。5月に大半織り込むと考えられる。■■■■■■■(****)も野村が主幹事。■■■(****)と共通するもので、創薬の材料が5、6あるだけに売り一巡からもう一皮むける。18日入手したのは■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など出遅れ。■■■■■(****)や■■■■(****)の突っ込みの方が気が利いている。売ると買えない大きな相場である。(了凡)