半年か1年後跳ね返る 首相が強調したTPP巡る取引 (2013.02.27)
3日ぶり反落。全面安になった。一時ドル90円、ユーロ118円台の大幅な円高。日経平均が前日の鞘を返上。寒の戻りとみられる。イタリア総選挙後、FRB議長の証言、与野党譲らず3月1日から歳出強制削減を控えた米財政の崖など、25日ダウ216ドル安を消化。驚くにあたらない。日本のTPP参加、日銀の正副総裁人事も米国仕込み。首相は竹中平蔵(61)のシナリオで動いているという。米政府は22日の首脳会談で大統領の声明を発表せず。メディアの関心も低かった模様。実務的な大統領に対し、日米同盟を持ち上げた首相と対照的。会談終了後、両首脳が内容を説明し、米メディアから大統領に出た質問が会談と関係ない歳出強制削減。大統領が答えた後、次の質問を安倍首相に促したが出なかった様子。大統領は日本の記者が尖閣問題に発言を求めたが答えなかったという。米政府は会談後TPPについて共同声明の文書を発表。全体の意義に触れなかったそうだ。気になるのは、首相が強調したTPPを巡る取引。例外なしにすべての項目で関税を完全撤廃することはないという件り。財政の崖を埋める日本の金融支援50兆円が見返りになったといわれる。ところが、首脳会談で米政府の反応が淡泊。前日述べたように評価が低い。半年か1年後ツケとなって跳ね返りそうだ。アベノミクスの勘違いが幸運をもたらしたとしても、米国が日本を取り戻したことも事実。円安株高によって日本のポジションが上がり、欧米や中国より有利になったとみられ、TPPや尖閣、北方領土など懸案解決を急ぐ必要なし。もはや底力、持久力による消耗戦。日本はリーマンショックの病み上がりに大震災をかぶり、ひところ五、六重苦といわれた修羅場をしのいだだけに強い。昨年11月5日■■■(****)上方修正が効いた。当時の円ドル80円どころ。3、4Q90円台が定着し、来期以降日銀のリフレ効果が見込まれ記録的な増益も考えられる。ものによると、企業の現預金200兆円が動き出す。円安株高が景気回復を促し、個人消費、設備投資を刺激するわけだ。夢のような話だが、さもアベノミクスに見せかけ、踊る阿呆に見る阿呆。米国仕込みの日本バブル。住宅、南欧につくもので、前日述べたように日銀が債務超過に追い込まれ、国民負担になるまで米国が引き回すとみられる。小回り3ヵ月でブレーキを踏むと何も起きない。
日経平均は263円安。1万1398円の引け。東証第一部の出来高39億株、売買代金2兆2100億円。3月物が300円安で寄り、引け240円安の1万1410円。1万2000円コールが人気という。来週8日SQに向けたポジションの模様。三寒四温に違いないが春一番に備えるところだ。■■■(****)が反落。■■■(****)、■■■■(****)、 ■■■■(****)など一服した。26日中日新聞がワクチン療法の近況を6段抜きで紹介。中村教授(60)によると、国内60ヵ所の病院で1700人の治験が進み最終段階のものもある。近く実用化される見通し。日本は権威筋が免疫療法を門前払い。昨年2月29日の暴落につながった。3月5日続報が出る。■■■■■■■(****)■■■(****)、■■■■■■■(****)も抗体医薬品で先駆。4ケタに乗せてくる。■■■■■(****)、■■■■■■(****)が気になる。■■■■(****)は頑強な推移。売り物がよくはまる。3月に垂直の上げも考えられる。(了凡)