あり得ない米国崩壊 期限切れでもデフォルトなし (2011.07.26)
週明けまちまち。戻り売りと押し目買いが交錯した。前週末NYダウ43ドル安、ナスダック21ポイント高に呼応するもので、金と原油先物もしっかり。日経平均は反落したが、21日ギリシャ第2次支援を織り込み、8月2日米連邦債務上限引き上げを巡りもみ合い。22、23日にオスロで連続テロ事件、中国でも高速鉄道事故があり緊迫感もうかがえる。78円台が地相場になった円ドルにも出ており、期限の8月2日で決着しそうにない。このため、相場がはねるのは同15日に集中する米国債利払い前後。持ち上げて下に振るとみられる。今回の上限引き上げは合意難航といわれるが、双方財政危機の認識で一致。期限切れでもデフォルトになると考えにくい。米国、日本の主要企業4~6月決算は予想以上の印象であり、下に振ったあと買い戻しが入る見込み。つまり、NYダウは09年3月6469ドルを安値に4月の年初来高値1万2810ドルを突破。日柄で割り出すと、10月にかけて今年の高値をつける見通し。25日述べたように、日本は現在デフレの最終段階。本音であと半年きつい。円ドル71円まで見えるが、米長期金利が08年2.04%で底入れし上昇中。すでにインフレ3年目という。よって、40年円高と20年デフレで売られたサービス、情報通信、その他金融、銀行、証券、小売業など内需関連の戻りが大きいはずだ。このほか電機、空運、紙パ、卸、水産・農林、建設業など妙味。少なくても10年売られただけに、倍や3倍になるものがザラにある。8~10月前哨戦。来春、積年の鬱憤を晴らす好買い場がやってくる。25日はメタンハイドレートの試掘をはやし、■■■■(****)、■■■■■■■(****)■■■■■■(****)、■■■■(****)が買われた。持ち駒では、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など堅調。■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)も順調な経過。どんな材料が出ても悲観するに及ばない。これから外資や国内勢によらず、相場が主語といわれ、日本から円キャリーになって出ていった資金がドル、ユーロ、人民元、金・原油先物など迂回して戻ってくる。マスメディアで受けに受けた「日本国債暴落」、「米国崩壊の危機」などあり得ない。08年にリーマンショックを通じて80年に1度の危機を体験したばかり。ギリシャはデフォルトしても、米国自ら瀬戸際で踏みとどまるはずだ。日柄で詰めると、来年2月ドル74円がピークという玄人筋。その際、ドル買いも有効という。
日経平均は82円安。後場一段と見送られ1万0050円の引け。円ドル78円半ばの往来からアジア株も手詰まり。出来高14億1400万株、売買代金9500億円にとどまった。もっとも、上げた割に底堅く推移。震災当日の1万0250円を目指す動き。■■■■■(****) で1万5500円が目安とみられる。■■■(****)の戻りは7月8日2226円だが、8月にかけてもうひと山。2280円がめどになる。ともに黄金分割によるもの。最も安定したペンタゴン(正5角形)のバランス形成に見られる。しかし、相場は「いついくらになるか」日柄の方が重要という。祝日や土・日曜も対象となり、円ドル換算1日20銭のエネルギーになるそうだ。星の運行と同じである。平たくいえば、1週間もみ合うと1円40銭のエネルギーが生まれる。何もかもこれからだ。(了凡)