証券ビュー

アンコール伊勢町

白川辞任にプレミアム  昨年11月から円安株高に異論なし (2013.02.07)

 

一夜明けて急反発。主力中心に大幅高。節分天井を返上した。5日夜、日銀の白川総裁(63)が4月8日の任期前に辞任を表明。新総裁に対し一段と追加緩和期待が高まった。副総裁2人の任期が3月19日。3人同時に舵取りを任せたもので見事な引き際。6日、降って湧いた円安をプレゼントした。去る1月18日、現総裁の師匠で米イェール大浜田名誉教授(77)が「95円から100円程度の円安に何ら心配する必要ない」と述べただけに後場も高い。値嵩から中低位まで全面高。日経平均がリーマン後の高値1万1395円を抜いたほか、円ドル95円、ユーロ130円を射程圏にとらえた。来月19日にかけて実現する見込み。5日中国艦が海自の護衛艦にレーダー照射し、一触即発の雰囲気になる一方、米国防総省が中国に自制を求めたことも手掛かり。5月まで財政の崖が続く米国にとって、昨年11月から容認した円安株高に異論なし。昨年9月14日につけた反転直前の安値円ドル77円をもとに黄金分割で目安を計算すると106円。よほどか米国の運転資金に肩入れするプログラム。遠からず牽制発言でブレーキがかかる。20年デフレからインフレに舵を切り、円安と株高が手をつないで走り出した。ここまで来て引き返すわけにいかず、ぶつかって止まるまでいくしかない。売っても売っても上がる相場になった。前週まで日経平均12本連続陽線だが、岩戸景気から54年ぶり当時の連続17本に迫る展開。欧米のリフレ(通貨再膨張)に追随して舞い上がった。追加緩和を呼び水に円安が株高、輸出、個人消費、設備投資など促すもの。劇薬だけに反動もついて回るが、これまで14年平均-0.4%のデフレが続き並みの追加緩和で到底及ばず。米国仕込みで急ごしらえになった。08、09年に麻生政権が延べ91兆円の補正予算を公共投資に投入して失敗。政府責務が積み上がった経緯から、今回7月の参院選対策と受け取る向きが多い。しかし、ユーロが昨年10月から値を戻し、リスクオフで円にぶら下がっていた資金が欧米に還流。震災や原発事故に伴い日本の貿易赤字が定着したことも事実。円ドル、原発、笹子トンネルなど耐用年数40年説然り。維新、日露戦争、敗戦、プラザ合意40年説に見合うもの。バブル崩壊から三重野、松下、速水、福井とお粗末だけに、白川総裁の辞任にプレミアムがついた。首相は単に経済学を理解していないだけ。構造改革、TPP先送り。財務相もこの程度の金融政策では効かないことを理解しているという。

 

日経平均は416円高。1万1463円の引け。東証一部の出来高46億1600万株、売買代金2兆8100億円。3月物が210円高で寄り350円高の1万1430円引け。前日の下げを取り戻しプレミアムつきだ。■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)に■■(****)、■■(****)、■■■■(****)揃い踏み。追加した■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)堅調。■■■■■■■(****)が比較的に新鮮。■■(****)、■■■■■(****)もこれから。昨年2月煮え湯を飲まされた■■■(****)が切り返し。■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など明らかに上放れ。■■■■■■(****)と並び今月意趣返し。 ■■■■■■■(****)も創薬で買われる。(了凡)