不換紙幣に深刻な疑問 危機は買い安堵は売りの展開 (2011.07.21)
19日、NYダウ202ドル高。ナスダック61ポイント高の波紋。金と円に対し持ち高調整売りを促した。日経平均は9月物に買い戻しが入り、11日以来の1万円大台乗せ。■■■■■(****)が1万4490円をつけ、目安の1万5500円に迫ってきた。米議会超党派による財政赤字削減提案を大統領が評価。連邦債務上限引き上げに妥協の余地が生まれ、米国債格下げが後退したという。IBMやマイクロソフト、デルなど好決算を発表し、6月の住宅着工14%増も支援材料。前日大幅安を売り叩いた向きの買い戻しが入った模様。NYSEの出来高が8億6868万株にとどまり、前日より260万株減ったのが気になるところだ。今後金と円、スイスフランの堅調も変わらないとみられ、21日ないし8月2日逆張りと述べた。日本の不良債権処理当時体験したように、危機は買い、安堵は売りそのもの。この間に問題解決を見込めないためだ。そもそも、FRB。世界支配層が自分たちの統一政府を実現するため1913年立ち上げた準備銀行。2年後100周年が目安といわれるが、ユーロの誤算と勘案して失敗する公算が大きい。世界で唯一の基軸通貨ドルに対し発行、流通責任を果たしていないのが致命傷。非常に大きな欠陥といわれる。発足当時1ドルの購買力を計算すると、1971年ニクソンショックに伴う金兌換停止措置で0.24。58年で76%価値を失ったという。その後40年になる現在、0.24ドルの3分の1以下。4セント程度しかないという。1933年、ルーズベルトが金輸出を禁止し、米国民から没収した時以来目減り分を計算しても6セント分にとどまるようだ。問題は、世界中に溢れ返る不換紙幣のてん末。1970年代を境に圧倒的に豊かだった欧米と、貧しかったアジアと経済成長の逆転が起き、アジアは毎年経常黒字を積み重ね、欧米から富の移転を受ける立場に変わったという。そして、リーマンショックからドル、ユーロ供給急増。民間の桁外れな不良債権を政府が肩代わり。米欧は蟻地獄に陥った。市場から見ると、出口は金か円、スイスフランの三つ。この調整が21日と8月2日の懸案。デフォルト先送りとして、手詰まりなのも事実。買い戻し一巡から反動も考えられる。目先、中長期不換紙幣の価値に大幅な変動が予想されるためで、各国政府や中央銀行の発行した紙幣がいつまで外貨準備として通用するか。深刻な疑問がつきまとい、誰もそれに答えられない。
日経平均は116円高。後場伸び悩んだが、持ち直し1万0005円の引け。出来高15億3900万株、売買代金9800億円。GLOBEX(シカゴ先物)が確りなほか、国内の4~6月決算発表もそこそこの出来。■■■■(****)が目安の480円を抜き507円の戻り高値。額面回復も目安になる。持ち駒で■■■■■■■■(****)、■■■■(****)も出直り。海洋温度差発電に参入する■■■■(****)に見どころ。22日1Q発表予定の■■■■(****)は希望の星。6月に紹介したが、20日反転し7月4日の高値789円をとらえそうだ。■■■(****)は14万3600円をWボトムに急反発。今度の切り返しは意外に大きい。新たな材料を先取りしている。■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、さらに■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)もひと相場ある。台風6号は徳島上陸後ただちに右折し、幸いにも洋上へ抜けた。(了凡)