小天井打ち高値整理 技術革新に資金供給不可欠 (2013.01.29)
買い一巡後反落。先駆したものから出遅れに焦点が移った。円安を買い円高を売る相場。昨年の解散・総選挙を踏まえ「自民圧勝」で定着。40、60年続いた円高から円安転換した。22日、政府と日銀によるインフレ2%の共同声明が有力な証拠。28日現在ドル91円、ユーロ122円の円安だが、新政権が本気で取り組むと実現に4、5年。さらに60、80兆円の追加緩和が必要という。計画通りとすれば、円ドル110〜120円。日経平均で1万4000〜1万6000円が視野に入る。ピッチが早く「アベバブル」といわれるが、デフレからインフレに軌道修正して小回り3ヵ月。前週の陽線が42年ぶり11週連続であれ頭打ちと考えにくい。方向が決まった以上、7月の参院選にかけて過不足なく水準訂正。輸出とバイオ関連、公共投資関連、フルメンバーに発展する旨述べた。つまり、追加緩和が円安を促し、これに伴う株高が輸出、個人消費、設備投資の増加をもたらし、景気回復、雇用増、貸し出し増につながる。このため、20何年ぶりかで賃金も上がる見込み。インフレ予想は為替と株に効くといわれ、昨年11月16日の解散時0.7%が総選挙後0.8%に上昇。日経平均も解散時8829円が選挙後9737円になった。デフレと人口動態の相関係数が低いのも事実で、世の中にモノが増えると価格が下がり、マネーが増えると価格が上がる理屈に変わりない。受け売りだが、過去スウェーデン。直近でもニュージーランド、カナダでインフレ目標を設定しデフレから浮上したという。むしろ、金融と財政により緊急避難が成功したとして解除後が問題。発明や発見など技術革新なしに資金がうまく回らないのも事実。この意味で■■■■■■(****)をはじめiPS関連に資金供給不可欠とみた。文科省が延べ1000億円レベルの支援を表明したが、事情は■■(****)や■■■■■■■(****)も同じ。旺盛な資金需要にこたえようと相場も重い腰を上げた。円安株高の定着が手掛かり。日本は重厚長大より軽薄短小で稼がないと人口減に対応できなくなる。米国が「財政の崖」に追われ、原発再稼働、消費税引き上げ、TPPを日本に迫る一方、緊急避難の円安株高が4、5年続くとどうなるか見もの。浮かれることなく冷静に進みたい。最近、デフレの既得権者が動揺。金融や市場関係者でもインフレに反対。名目金利が上がり、債券の評価損が跳ね上がるという。7月はおろか年度末までもてば上出来だ。
日経平均は102円安。寄りの1万1002円を高値に1万0824円の引け。東証一部の出来高30億7200万株、売買代金1兆9300億円と一服気味。3月物が70円高で始まり120円安の1万0810円引け。小天井を打ち高値整理とみられる。■■■(****)が高い。昨年2月の19万2700円を突破。07年以降5年の大揉みを上放れた。ひとまず押しの倍返し28万円が目安。■■■■■■■(****)はS高。さんざん叩かれ上値余地大。前日述べたように、三つの治療用抗体導出が最大の材料。2月4日発表予定の3Qで明らかにならず取材の予定。黄金分割で目先700円のスケールだ。■■■■■(****)が抜群の経過。25日述べたように、目先346円まで吹っ飛びそうだ。■■■■■■(****)も滅多にない足取り。■■■■■(****)、■■■■(****)も上放れが見込まれ年度末楽しみだ。■■■■■■■■(****) はケミカルアンカーの大量受注が決め手になる。(了凡)