湯煙上げた転換の潮目 1万0900円抜くと大相場型 (2013.01.15)
幸先よく上々の出足。デフレからインフレに転換した潮目。20年底冷えの日経平均が3月物中心に買われ湯煙を上げた。おっかなびっくりの買い方に対し、昨年11月まで主導権を握っていた売り方が動揺。サイドビュー「森羅万象」の七草粥を開けると、弱気が売り込めば棒立ち陽線で踏み上げという。以下、買い方、売り方ともに錯綜。この相場どっちに向いているか。誰も判らん。判らん相場に手を出すな。その後の3行が11日のSQにかぶるもので、そろそろ踏み上げ線が出てもおかしくない。昨年11月の経常赤字2224億円、12月も拡大。ドルが90円ならユーロも120円目前の円安。ピッチが上がっている。9日に発会の窓を埋めたとしても3連休明け波乱含み。出来過ぎ、行き過ぎが気になる。しかし、昨年12月28日お伝えしたアストロの日経平均が意味深長。大引け1万0900円を抜くと1万2000円、乃至1万5000円のスケール。昨年まで滅法シビア。最安値6995円を下回ると警告していただけに、7700円を下限に高いハードルを掲げ、特に1万0200円抜けから強気。大相場型に変わったという。日本の財政赤字、債務残高も語り尽くした。危機の後遺症が残っているだけ。国債や円の暴落、預金封鎖などあり得ない。相場についていくほかないと述べた。巷間伝えられる大型補正の狙い。消費税引き上げを強行するためといわれ、太らせて平げるのに等しい。だが、財務省や米国の思惑通りいくと限らない。せいぜい、全有権者の2割に支持された政権。金融や財政など陳腐なレベルにとどまり7月の参院選が限界。既得権者にとって延命の域を出ない。欧米も日本の円安株高で一息ついた。1万2000円、乃至1万5000円となれば半年、1年後の資金繰りにめど。リフレ(通貨再膨張)に頼り過ぎて副作用も考えられる。しかし、進むほかない。日本の場合、40年続いた円高が終わり円安株高。原発や笹子トンネルをはじめ耐用年数40年前後の社会インフラ補強、補修、更新待ったなし。インフレなしに経済が回らなくなった。たとえば、政府の外資準備1兆ドル。1ドル100円で100兆円。200円なら200兆円。インフレ対策になっている。個人金融資産1518兆円(前年度末)にしても、預貯金が55%を占め835兆円。保険と年金が28%で425兆円。国債に回る保険、年金にひきかえ、ゼロ金利で冬眠状態にあった預貯金がインフレで動き出す。それもこれも発会から11日までの相場が物語るものだ。
日経平均は11日148円高。1万0801円の引け。東証一部の出来高35億3300万株、売買代金2兆1100億円。SQ値1万0771円という。3月物が150円高で寄り170円高の1万0830円で引けた。1万0150円コールが人気という。「棒立ち陽線」とみられる。■■■■■■■■(****) 、■■■■(****)、■■■■■■(****)が順調。中低位の■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)も堅調。■■■■(****)はじり高で有望。メタンハイドレート開発で■■■■(****)が出直り。申さずの■■■■■■■■(****) に出番到来。9日事故があった笹子トンネル上りの天井破損1211ヵ所が新たな手掛かりだ。同社はケミカルアンカー最大手。今、来期国内至るところから記録的な受注が見込まれる。■■■■(****)は予想以上。水準訂正に入った。大引け1万0900円を目安に一部利食い千人力。森羅万象によると、日経平均は脳天五寸釘の下げ。3分の1押しがあるという。(了凡)