証券ビュー

アンコール伊勢町

11月回り12月つかまる  日本企業臆するところなし (2012.11.09)

材料出尽くし。7、8日世界中そんな印象。夢物語か現状維持といわれた6日米大統領・上下院選が終わった。結局、現状維持が有権者の出した結論。前日ニュートラルに戻した矢先、寄り前から売りポジションが圧倒し全面安。翌日から「財政の崖」と欧州債務危機の現実に向き合っている。前者は債務上限を14兆3000億ドルから2兆1000億ドル、最大2兆4000億ドル引き上げる一方、引き上げた分10年で強制的に予算削減するもの。後者は、8日未明ギリシャ議会が可決した緊縮財政関連法案に尽きる。破綻回避にめどというが、10万人規模の抗議デモが伝えられ前途多難。双方期限がきてもまとまると考えにくい。だからといって切り捨ても儘ならず、ぎりぎりまでひきつけて9.11の二の舞。外部に関心をそらすため第2の尖閣、竹島もやりかねない。11、12月戦闘入り。冬至、フォトンベルトにかけてクライマックスと再三述べた。8日中国共産党大会(14日まで)が始まり、15日習近平総書記(59)が誕生する見込み。11月回るにしても、25、26日立候補を受け付け12月19日投開票の韓国大統領選でつかまる見通し。8日発表された9月の機械受注統計(前月比4.3%減)、上期の経常黒字(41%減の2兆7214億円で過去最小)など何の助けにもならない。米国、ギリシャは経常収支が赤字のため、債務上限を引き上げようと、ECB、欧州安定基金、IMFがテコ入れしようと問題解決にならない。このため、米国の軍産複合体とユダヤ系金融資本が12月に何か起こすとみられ、はまったふりをして駒を進めるといい。8日述べたように、今年の餅つき相場は11月に繰り上がり、NYの調整一巡から本格化。あっという間に搗き上がる。日本企業の場合、何ら臆するところなし。5日■■■(****)が営業利益を500億円上方修正し、追い風参考の但し書きをつけたように、3、4Q焦らず冷静、丁寧、着実にこなせばよし。欧米や中国、韓国の落ち込みにひきかえ消去法で強い。旧聞だが、米国は日本が助けないと滅びる。オバマ政権やキッシンジャーがいる限り何も変わらない。しかし、米国はこれから大変なことになる。生活水準が一段と落ち込むとみられ、米国人自身が政府を追い出すことになるという。日本は来年も現在の水準を確保するだけ。欧米がもたなくなる。ことに、韓国の下振れに注意が必要という。
日経平均は135円安。8837円の引け。東証一部の出来高15億7300万株、売買代金9500億円。12月物が100円安で始まり120円安の8840円で引けた。4日連続安。一時160円安となり9日SQを控え戻した。7日アップル20%安がこたえた模様でまた振ってくる。9日決算発表する■■■■(****)、■■■■■■(****)に注目。12日■■■■(****)が通期上方修正すると面白い。■■■(****)をはじめ■■■(****)、■■■■(****)など強気。■■■■(****)と■■(****)が同鞘になり気合が入ってきた。iPS細胞実用化をきっかけにバイオが息を吹き返した。失われた20年を取り戻すのに打ってつけだ。3党合意による消費税引き上げは、2014年4月3%、15年10月2%で単年度計13兆5000億円。10年累計で135兆円にのぼる大規模なもの。法案こそ通ったがまだ確定しない。次の総選挙で有権者が最終判断するもの。首相は年内も対象に具体的な日を探っている。(了凡)