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アンコール伊勢町

ニュートラルな現実 7日から「財政の崖」が難関 (2012.11.08)

ポジション調整一巡。ニュートラルに戻った。7日午後現職再選が判明した米大統領選によるもの。後が続かない。これから4年、何をするかわからないためだ。4年前、失業者の希望回復、地球温暖化防止、米国の誇りを取り戻すなど公約を反故。失業者は300万人、国の債務も400兆円増加した。前任者の放慢財政と金融危機を引き継ぎ、最悪の事態を食い止めたという声が一般的。米国は誤った道を進んでいるという有権者が6割以上占めるほか、大統領支持率が5割を大幅に下回り、有権者の3分の2が経済運営を評価していないという。問題は軍産複合体とユダヤ系金融資本のてん末。前者がイラク戦争から10年以上経過し過剰在庫を持て余している一方、後者も1913年から99年続いたFRB支配体制の限界を物語るもの。上院が民主党、下院は共和党が過半を占めねじれたまま。何も変わっていない。このため、年末期限切れのブッシュ減税と年明け強制的な予算削減を控え「財政の崖」が難関。解決できないと、12月中に米軍が麻痺状態に陥るという。10年で38兆円規模の国防予算削減によるもので、中近東や日本、韓国など米軍撤退につながる模様。1989年11月9日に起きたベルリンの壁崩壊と似たような現象。旧ソ連ならぬ米国版。米議会が妥協しないと、FRB支配体制も動揺するため目を離せない。11月25、26日立候補を受け付け、12月19日投開票予定の韓国大統領選にも影響する。韓国は世界景気の後退で過剰設備が重荷。米国、日本の資金パイプが細くなり中国接近。北朝鮮が5日国連総会で「朝鮮半島は爆発寸前」と述べたのが気になる。つまり、米国が7日、韓国も12月20日から「財政の崖」と向き合うわけで、間近に迫った日本の総選挙がいかにも軽い。浮き上がって見える。米国の選挙戦は夢物語か現状維持といわれるもので、日本の場合常に受け身。原理、原則を唱えながら絶えず適応が優先し曖昧模糊。逆に煮え切らない与野党の対立が支配階級の狙いとみられる。11、12月勝ち抜き2、3回戦に駒を進めると述べた。6日米大統領と上下院選結果が物語るように、ポジション調整が一巡しニュートラルに戻った。何も解決しないためで、これから懸案処理。「財政の崖」をこなす上で何か起こすと考えられる。恒例の餅つき相場が11月に繰り上がりそうだ。
日経平均は2円安。8972円の引け。東証一部の出来高18億5600万株、売買代金1兆1200億円。12月物が60円高で寄り、昼休み79円の円高に引っ張られ70円安になったが、引け20円安の8960円。材料出尽くしだ。ひところ持ち上げた■■■■(****)も同様。好決算を発表しながら95円安。失礼この上ない。■■■(****)をはじめ、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など軒並み安い。しかし、ペプチドワクチン関連は18日NHK放映にかけて一段高。■■■■(****)、■■■■■■(****)にも見どころ。■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など決して悪くない。■■■■■■(****)と■■■■■■(****)が来年の足場。じわじわ水準を切り上げている。ドイツが英米に対し預けた現物の確認を求め、金地金を取り戻す動きに出ているという。欧州はEUがノーベル賞を受賞してから見込みなしだ。日本は失われた20年の間にGDP、外貨準備も増えた。尖閣、竹島問題を通じてアジアでパートナーを組むなら日本という声が高まっている。(了凡)